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横浜市立鴨居中学校 授業レポート No.2 (2021年7月1日)

 2021年7月1日に、横浜市立鴨居中学校を訪問し、飯田隆司 先生が担当されている2年2組の理科の授業「鉄と硫黄の混合物を加熱した時の変化」を参観させていただきました。
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 この日の授業では、Googleクラスルームを使って理科実験プリントが配布されていました。生徒たちが自分のアカウントでアクセスすると、Googleスプレッドシートが開き、先生が用意した実験プリントがChromebookに表示されます。
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 実験プリントには、「1.目的」「2.準備」「3.方法」などとタイトルが書かれていて、生徒たちは教科書を見ながらそれぞれの欄に情報をまとめていきます。
 文章に書いたり、箇条書きにしたり、生徒たちは自分なりのまとめ方をしていました。飯田先生は、「3.方法のところでは、安全面について必ず入れてください」「今日は、3.方法のところまで書ければ、実験をするまでに頭に入ってくると思います」というふうに生徒たちの進捗具合を見ながらコメントをしていきます。
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 また、実験プリントには、必要な図が貼り付けられています。先生から提示したい資料は、紙で印刷するとつぶれてしまって見にくいこともあるのですが、こうしてデジタルで見ると読みやすくなると感じました。
 先生が図を貼っておくだけでなく、生徒の方でもカメラで資料を撮影していたり、スクリーンショットを撮っていたりしました。自分にあった情報のまとめ方をするために、Chromebookを自由に使っている様子がうかがえました。

 Googleクラスルームでは、前回の課題提出の確認も行うことができるので、授業の途中で、「前回までにやった実験のレポート出してくださいね」と飯田先生が何人が提出しているかを見せながらコメントしていました。

 一人1台もっているChromebookは、教室にある保管庫で充電するか、ロッカーに入れる、というルールになっているので、「Chromebookを持ってきて」と先生が指示をして、生徒が一斉に取りに行くということはないそうです。また、授業が終わって「片付けてください」と先生が指示をしてみんなで片付けに行くこともありませんでした。生徒個々の判断で、保管場所を決めています。

 No.3に続きます。
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(為田)