つい数日前にプロパイロット機能を試してみて、「前後の車も同じように自動で速度や車間距離を調整していたら、運転をしていて慌てる場面は少なくなるのかもしれない」と書きましたが、ゼネラルモーターズ(GM)の自動運転車開発部門を母体とする企業であるCruiseがアメリカのサンフランシスコで行っている無人運転タクシーの実証実験の結果が2023年4月28日に発表されていました。
getcruise.com
100万マイルの無人運転の実証結果から、人間の運転と自動運転車の安全記録の比較がレポートされていたので、DeepLで翻訳してみました。
With this in mind, we are pleased to present Cruise’s safety record over the course of our first million driverless miles. When benchmarked against human drivers in a comparable driving environment, our AVs were involved in:
(このような背景から、クルーズの最初の100万マイルに及ぶドライバーレス走行における安全記録を発表します。同等の運転環境で人間のドライバーと比較した場合、当社の自動運転車は以下のような結果になりました:)
- 54% fewer collisions overall(衝突事故は全体で54%減少)
- 92% fewer collisions as the primary contributor(主な原因である衝突事故が92%減少)
- 73% fewer collisions with meaningful risk of injury(衝突事故が73%減少し、負傷のリスクも軽減される)
Cruise’s Safety Record Over 1 Million Driverless Miles | Cruise
実際に、Cruiseの無人運転タクシーがどんなふうに走っているのかがわかる動画はYouTubeにアップされています。教室でこうした動画を見せてみてもいいように思います。知識として「自動運転も可能」ということを知っていても、この動画を見ると「すごーい」と教室が湧きそうです。
動画の中では「人が運転するより、スムーズじゃない?」というコメントがされています。歩行者がたくさんいる場所で、Cruiseの自動運転車がどんなふうに周囲を感知して運転しているのかがわかる動画もありました。
I can’t count the times I’ve been told that AVs will *never* be able to handle certain situations.
— Kyle Vogt (@kvogt) March 29, 2023
How about taking a passenger through North Beach on St. Patrick’s day?
Absolutely wild. Thanks to this driverless @Cruise AV (named Twin Peaks) for the clip. pic.twitter.com/EPb8uVLnKe
こういうのを見ると、自分が運転するよりもずっと正確に周囲を認識しているようにも思えます。高齢ドライバーが増えてくる日本において、こうしたテクノロジーはもっと活用されたらいいなと思います(高齢者自身の生命や生活を守る選択肢になり得ると思います)。
すでに実証が進んでいるテクノロジーを自分の住んでいる地域と結びつけて考えてもらえるように、授業の中でこうしたレポートや動画を紹介してもいいのではないかな、と思いました。
(為田)