教育ICTリサーチ ブログ

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書籍ご紹介:『授業力&学級経営力』2024年10月号

 『授業力&学級経営力』2024年10月号を読みました。テーマは「子どもに教える | 任せる」の境界線」です。学校に行って指導案検討などに参加させてもらったり、研究協議に参加させてもらったりすると、「子どもに任せる(委ねる)」というキーワードをよく聞くようになりました。そのなかで、「いや、最初はしっかり教えなければ…」という先生もいて、もちろん0か100かという話ではないのでしょうが、個人的にとても気になっているテーマなのです。

 たくさんの先生方の思いを知ることができ、また実践を知ることができましたが、いちばんおもしろいなと思ったのは、最初の特集の「達人教師の「教える | 任せる」の境界線」で、共通の4つの質問に先生方が答えていたところです。

  1. 授業ではどこまで教え、どこまで子どもに任せると意識していますか?
  2. 1年間の中で、どの時期から任せる割合を多くしていますか?
  3. 教室ルールなど、学級経営的な側面ではどの程度任せていますか?
  4. 逆に絶対に「任せない」ところは、どこでしょうか?

 「教えるのか、任せるのか」という大きい問いだけでなくて、そのひとつ下の段階の具体的な質問をすることで、先生方の思いを知ることができて、とてもいい質問だなと思いました。
 学校の研修でもこの4つの質問をしてみて、そこからお互いの回答を見合ってディスカッションをしてみたいと思いました。特に1問目と4問目は先生方の間でどれくらい回答に幅があるかを可視化するだけでも、とても意義があると思います。

(為田)