教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

教材で使えるかも:YAMAP「流域地図」

 株式会社ヤマップが2024年5月13日に公開した「YAMAP 流域地図」を使ってみました。「流域」とは、河川が流れていく地域=降水がその川に集まる区域のことを指します。サイトにアクセスしてみると、3Dの地図が表示されます。

流域がわかって川の見方が変わる

 自分の住んでいる横浜市北部の流域を調べようと地図をクリックしてみると、鶴見川水系があることが画面上部に表示され、支流も含めてどの範囲が流域になっているのかがわかります。当然ですが、流域は都道府県や市町村などの行政区分とは違います。思っているよりもずっと流域が広いことに驚きます。

 西の方に「高尾山」と書かれた山のアイコンがあるのでクリックしてみると、隣の境川水系も合わせて表示されました。高尾山がこの2つの流域の分水嶺になっていることがわかります。

 神奈川県では相模川がとても大きい川なので、流域を確認してみると、たくさんの山から水が集まって相模川に注いでいることがわかります。いちばん西にあるのは富士山です。

 自分の住んでいる地域、土地勘のある地域で、流域はどれくらい広いのか、行政区域とどう違うのか、源流までたどってみるとどうなるのか(Google Earthと組み合わせてやってもおもしろそう)、などさまざまな形で授業で使えそうだと思いました。

防災教育の素材として活用する

 画面下部の「ハザードマップ」のボタンをクリックすると、表示が切り替わって「洪水浸水想定」「家屋倒壊等氾濫想定区域」「急傾斜地・土石流・地滑り」などを表示することもできます。

 こうした情報を表示させることで、防災教育にも活用できるのではないかと思いました。
 行政区域を超えての防災を考えるために、流域を考える必要性も求められています。子どもたちと一緒に流域地図を見ながら考えるのもいいかと思いました。

 地図が好きな子は、ずーっと見ていていろいろな川の流域を見ているだけでも楽しいかもしれません(僕が実はそのタイプです…w)。
watershed-maps.yamap.com

(為田)