教育ICTリサーチ ブログ

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やってみた:『日本列島の「でこぼこ」風景を読む』がスイッチになって、武蔵野台地の縁を調べてみた

 鈴木毅彦さんの書かれた、『日本列島の「でこぼこ」風景を読む』という本を読みました。日本の地形のおもしろさを感じられる本で、楽しみながら読みました。

 「おわりに」のところで、鈴木さんが以下のように書かれていて、そのとおりだな、と思い、しばらくGoogle Earthでいろいろと遊んでみました。

本書では、地理や地学に接する機会がなかった読者にもなじめるように、多数の風景写真を使用しました。(略)風景を読むには風景写真だけでなく、空中写真や地図、特に地理院地図やGoogle Earthが活用できます。本書を読んで地形の面白さを感じたならば、興味ある地域の地形をこれらにより調べ、現地で本物の風景を楽しんでください。(p.300)

 本のなかで、「武蔵野台地」「国分寺崖線」について触れられているところがありました。

東京の西部には武蔵野台地とよばれる平らな台地が広がり、その南部には国分寺崖線と名づけられた崖が続いています。崖の上にも下にも平らな地形が広がっていますが、崖のところだけ、高さが10~20メートルほど食い違っているのです。そこにも坂道があるでしょう。崖の上も下もどちらも昔の多摩川が流れた跡であり、平らである理由は共通しています。けれども昔の多摩川が流れた時代、つまりそれぞれが多摩川の河原であった時代が異なるのです。(p.24)

 MAZDA Incredible Labの松田孝 先生が、小金井市立前原小学校の校長先生だった頃に、よく学校へ伺っていたのですが、「武蔵小金井駅から前原小学校へ向かう途中の坂が、武蔵野台地の縁で、”国分寺崖線”なんだよ」と教えていただいたのを思い出しました。
 さっそくGoogle Mapで地図を開いてみると、地図の下に青で囲んだ前原小学校の北側には、たくさんの坂があることがわかります。赤で囲んでみました。
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 地図では見つけられなかったのですが、「たしか質屋があったから、質屋坂みたいな坂があった気がする…」と思い、ストリートビューに切り替えて探してみたら、ありました。僕はこの道を通って前原小学校へ行くことが多かったので、懐かしいです。ただし、ストリートビューで見るよりずっと急で長いですけど…。
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 こうして知っている地形のことを読んで調べて、とやっていくのはおもしろいです。自分の体験と知識が混ざっていきながら、さらに新しいことを知っていくことができる。

 ちなみに、武蔵野台地の縁はずーっと続くので、これもまたGoogle Mapで見てみるとおもしろいですね。

(為田)