教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

葉山町立長柄小学校 授業レポート No.4(2026年7月1日)

 2026年7月1日に葉山町立長柄小学校を訪問し、難波暁暢 先生が担当する5年3組の理科「花のつくりを観察しよう」の授業を参観させていただきました。子どもたちは、アサガオかアジサイのどちらかを選んで解剖し、解剖図鑑をワークシートにまとめます。難波先生が子どもたちに配付したロイロノート・スクールのワークシートは、クラゲチャートの頭のところに花の写真を撮影して貼ります。下の足のところに、「花の様子」「がくの様子」「おしべの様子」「めしべの様子」「花粉の様子」と書かれている足のところに分解した各部分の写真と、観察して分かったことを書き込んでいきます。

 目の前にある実物の花を見て感じることや考えたこと、顕微鏡を使って見て気づいたことなどを子どもたちが自分の言葉でたくさん書けていたのがよかったと思います。

 ロイロノート・スクールに貼った写真にペンで書き込みをしている子もいます。こういう表現の工夫も、お互いに読み合うことで「こういう表現の仕方もあるのか」と思って、自分でチャレンジする子も出てくるかもしれません。

 観察したものをペンでスケッチしようとしている子もいました。写真を使いたい子も、ペンで描きたい子も、自分に合った方法で観察ができればいいと思うので、こうして選択肢があるのはいいことだと思います。

 クラゲチャートが「花びら」「がく」「おしべ」「めしべ」「花粉」と分かれていたので、それぞれ別々に作った提出箱に提出してもらって、「回答を共有」にすると他の人が書いたことを読むことができます。子どもたちが書いたことをお互いに読み合って、「こういうふうに書いたらいいのか」と思ったり、「自分のおしべと違うのかな…?」と思ったりして、観察し直したりコメントを書き直したりすることが起こるといいと思いました。

(為田)

葉山町立長柄小学校 授業レポート No.3(2026年7月1日)

 2026年7月1日に葉山町立長柄小学校を訪問し、太田都羽佐 先生が担当する3年3組の体育の授業を参観させていただきました。この日の授業は、体育館で「ジャンバス」(ジャンボバスケットゴールを使った、簡易バスケットボール)をしていました。
 体育館のステージの上にスクリーンが置かれていて、プロジェクタでこの日の授業の流れが映されていました。チームごとにカラービブスを着て、最初にボールを使ったウォームアップをした後で、チームごとに並んで集まって、太田先生の説明を聴きます。

 この日の授業では、ジャンバスを楽しむために「きほんてきなボールそうさを身につけよう」がゴールになっていました。太田先生は「シュートが入りやすくなるコツって?」と言って、子どもたちの前で入りやすいシュートの打ち方を実際に身体を使って見せてくれます。

 身体の使い方を説明した後で、太田先生は練習メニューをスクリーンに映して、5つのことをすることを子どもたちに伝えます。

  1. いろんな場所から打ってみよう!
  2. 仲間からパスをもらってシュートを打とう!
  3. 連続シュートゲーム
  4. フリーシュートゲーム
  5. 学習のまとめ

 チームごとの練習をスタートするときに、スクリーンにストップウォッチを大きく表示して、練習の残り時間が常にわかるようにしていました。また、体育館に設置されているワイヤレススピーカーに、太田先生のChromebookから無線で接続して音楽をかけています。
 こうして手軽に先生方がそれぞれの授業の雰囲気や環境を作りやすくなったのも、ICTの活用のひとつの良さだと思います。

 チームごとにジャンボバスケットゴールを使って、シュート練習をします。太田先生は各チームのゴールを回って、マイクを使ってサポートをしていました。

 授業の最後に、ロイロノート・スクールでふりかえりのカードを書きます。子どもたちはChromebookを体育館に持ってきていたので、体育館で書くこともできますが、教室へ戻ってからふりかえりを書いている子たちもいました。

 すぐに書きたい子もいるし、教室に戻って落ち着いて書きたいという子もいると思います。どちらもできるようになるのはいいことだと思います。

 体育館にChromebookを持ち込んでいるならば、シュート練習をしている様子を録画してフォームを確認したり、そのときに録画した動画をふりかえりのカードに貼りつけてふりかえりに使ったり、ということも行われていくのではないかと思います。
 ジャンバスに限らず、練習をしてできなかったことができるようになる楽しさを体育の時間で経験するために、Chromebookが活用されるといいなと思いました。

 No.4に続きます。

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(為田)

葉山町立長柄小学校 授業レポート No.2(2026年7月1日)

 2026年7月1日に葉山町立長柄小学校を訪問し、水木裕介 先生が担当する5年2組の社会「米づくりのさかんな地域」の授業を参観させていただきました。

 この日の授業では、「最高のお米ができる場所を探せ!」というミッションが水木先生から子どもたちに伝えられていました。水木先生が子どもたちにロイロノート・スクールで配付したワークシートには、「①米が多く生産されている地域はどこ?(予想)」と「②米作りに向いた自然条件とは?」という2つの課題に取り組むためのカードが貼られていました。

 最初に、水木先生はワークシートに貼られている日本地図を見せながら、「米が多く生産されている地域はどこだと思いますか?5つ予想して、その理由も書いてみて。理由が大事だよ」と子どもたちに言います。

 子どもたちは自分のChromebookでワークシートの日本地図を拡大して、米が多く生産されていると思う都道府県を丸で囲んでいきます。その下に、どうしてそう思ったのか、理由も書き込みます。

 米が多く生産されている地域を予想できたら、クラス全体でみんながした予想を共有します。クラス全体で、どの地域だと思うか、どうしてそう予想したのかを発表してもらって、水木先生が黒板にまとめていきます。
 自分一人でした予想が合っていた/合っていなかった、というので終わるのではなく、どうしてそう考えたのかということや、クラスメイトはどう思っていたのか、自分の予想は多数派なのか少数はなのか、ということをクラス全体で共有するのは大事なことだと思います。

 予想が出揃ったところで、水木先生は正解のランキング(上位5地域)を発表していきます。子どもたちの予想が当たっていたのか、どうしてその地域で米の生産が多いのかを、前時までに学習していた、地形や気候などと合わせて水木先生が解説していきます。

 次の課題である「②米作りに向いた自然条件とは?」では、ワークシートに貼られているクラゲチャートを使います。教科書を読んで、米づくりに向いた自然条件について、クラゲチャートの足のところにまとめていきます。もし、自然条件をたくさん書けるならば、クラゲチャートの足を増やすのもOKです、と水木先生は言います。
 教科書の内容をまとめてクラゲチャートを書き終わった人は、NHK for Schoolを見てもOKとなっていました。ワークシートの右上にリンクが貼られていました。
 ワークシートにまとめていくスピードは一人ひとり違うので、必要な子どもがより広く深く学ぶ機会になるように教材を多めに用意してあるのはいいことだと思いました。

 最後に、クラゲチャートに書いた「米づくりに向いた自然条件」を発表してもらいます。黒板に水木先生がクラゲチャートを書いて、そこに子どもたちが発表してくれたものを書き込みながらまとめていきました。

 水木先生は全8回で学ぶこの単元で、「お米のひみつを探ろう!お米はどこから!?」「最高のお米ができる場所を探せ!」「農家さんのすごさを発見せよ!」「おいしいお米のひみつを探せ!」「お米配送ルートをたどれ!」「農家を助ける発明を探せ!」「お米ピンチの原因と解決さくを探れ!」「お米を守るための提案をしよう!」というふうに、全部で8個のミッションを用意していました。
 全部で8個あるミッションのなかの、この日は2つ目のミッションに取り組んだので、最後にミッションの横にふりかえりを書いて提出します。

 No.3に続きます。

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(為田)

葉山町立長柄小学校 授業レポート No.1(2026年7月1日)

 2026年7月1日に葉山町立長柄小学校を訪問し、難波暁暢 先生が担当する6年1組の理科「人やほかの動物の体のつくりとはたらき」の授業を参観させていただきました。この日は単元の最後にするテストの前だったので、子どもたちは臓器の名前と働きをまとめて単元の学習をふりかえっていました。

 難波先生はロイロノート・スクールで子どもたちに、臓器の名前と働きをまとめたワークシートを配付します。ワークシートに書かれているキーワードや説明などがロイロノートのカードで付箋を貼ったように隠されているので、子どもたちは教科書を見ながら隠れているところを確認していきます。

 ロイロノート・スクールで配布されたワークシートの内容を確認するために、教科書をじっくりと読んでいる子どもたちが多かったのが印象的でした。
 子どもたちがワークシートをまとめ終わるタイミングで、大型モニターにワークシートを映しながら難波先生が子どもたちと一緒に内容を確認していきます。

 教科書の内容のまとめができた後の時間で、子どもたちは次回の授業で行う単元のふりかえりテストのための勉強を各自で進めていきます。
 子どもたちは教科書やプリントだけでなく、いろいろな教材のなかから何を使って勉強するのかを自分で選んでいました。この日は、たまたまトラブルがあってミライシードにログインができずデジタルドリルが使えなかったのですが、「それならば他の物を」と子どもたちがすぐに切り替えて学習を進めていました。

 AIを使って、「理科6年生 『人やほかの動物の体の作りと働き』の問題だして」と入力すると、○×問題や選択問題、穴埋め問題などが出題されました。回答を入力して送信すれば採点と解説もしてくれます。解説や応用問題もどんどん出してくれる学習のパートナーとして、AIを活用している様子がうかがえました。こうして、AIを勉強相手として活用する経験ができているのはいいことだと思います。
 AIを使えば問題を出してくれることは知っているけれど、どうしたらいいかわからない子もいたので、難波先生が「AIに問題を出してもらうんだったら、“小学校6年生”とか入れないと、すごい難しい問題も出てきちゃうよ」というふうにコツを教えていました。

 その他には、Kahoot! にアクセスして、小学校6年生の理科の問題を自分で探して解いている子もいました。Kahoot! は先生が問題を用意してクラス全体で使うというケースが多いですが、この子のように学習コンテンツとして一人で使うこともできます。

 他に、「あそんでまなべる 人体パズル (ウェブ版)」を使って学習している子もいました。たくさんの臓器をドラッグして正しい位置に配置するのですが、なかなか難しそうでしたが、とても楽しそうに取り組んでいました。

 授業の最後に、子どもたちはロイロノート・スクールでふりかえりのカードを書きます。難波先生は、「知識の花」「技の花」「考え決める花」「伝える花」「学びにつながる葉」などのタイトルが入ったカードを用意していて、子どもたちは自分が書きたいふりかえりの内容に合わせてカードを選んで、自分のノートにコピーします。

 タイトルに「知識」や「技」「考えを決める」「伝える」などのキーワードが入っていることで、ふりかえりを書き始める助けになっているように思いました。

 No.2に続きます。

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(為田)

戸田市立美谷本小学校 授業レポート まとめ(2026年6月19日)

 2026年6月19日に戸田市立美谷本小学校を訪問し、6年生の理科、5年生の社会、3年生の国語の授業を参観させていただいて、授業レポートを書きました。また、美谷本小学校が文部科学省 研究開発学校として独自の「探究する力の育成」につながる学びのために週3回設定している「裁量の時間=みやもとタイム」も参観させていただきました。

 先生方も子どもたちも、ICTのスキル的にはいろいろなことができるようになっている戸田市の学校だからこそ、「どう学んでいるのか」というところに着目して、授業改善を行っている様子を見ることができました。

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(為田)

近畿大学附属小学校 授業レポートまとめ(2026年6月11日)

 2026年6月11日に近畿大学附属小学校を訪問し、1年生の英語、4年生の国語、5年生の国語と算数の授業を参観させていただき、授業レポートを書きました。また、中休みに4年生の有志児童が企画運営していたタイピング大会の様子と、昼休みに4年生の児童に校内の水族館・ビオトープ・屋上庭園を案内してもらった様子もレポートしています。
 一人1台のiPadをすごく使いこなしているけれど、過度にiPadに依存していない、「使っているけど、あまり使っているように見えない」感じがとてもいいなと思いました。

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(為田)

京都教育大学附属桃山小学校 授業レポート まとめ(2026年6月10日)

 2026年6月10日に京都教育大学附属桃山小学校を訪問し、6年2組の国語「情報機器と私たち」の授業を参観させていただきました。さらにその後、6年1組と6年2組のメディア・コミュニケーション(MC)の時間に「プレゼンテーションのコツ」を学ぶ授業を担当させていただきました。
 京都教育大学附属桃山小学校の子どもたちの表現力はすごいといつも思っているので、そういう子たちに「プレゼンテーションのコツ」を伝えて、さらに表現力を高めることをお手伝いできたらと思っています。それに貢献できる授業ができるように、引き続き授業を磨いていこうと思います。

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(為田)

戸田市立美谷本小学校 授業レポート No.4(2026年6月19日)

 2026年6月19日に戸田市立美谷本小学校を訪問し、3年1組の国語「あつめて整理してつたえよう 引用するとき」の授業を参観させていただきました。この日のめあては「多くの本の奥付を見て、出典を明らかにしよう」で、子どもたちは、奥付から引用の出典を書くための情報を見つける練習をします。
 先生はプロジェクタで実際の本の奥付を映して、拡大して見せながら、どの情報を引用するときに出典として書く必要があるのかを説明していきます。

 奥付の見方を説明したら、子どもたちに自分で奥付を見て情報を探してもらうために、4人の班に3冊ずつ、図書室の本を配ります。3冊あるからこそ、どの本の奥付を見ようか子どもたちが選べるのがいいと思いました。奥付の書き方もいろいろあるので、簡単に情報を見つけられる本もあれば、見つけにくい本もあります。子どもたちそれぞれが違う本を選ぶ楽しさがあるように思いました。

 ペアになって自分のChromebookで奥付を撮影します。

 撮影した写真を、先生がロイロノート・スクールで配布したワークシートの中に入れます。ワークシートには、「書いた人(作者) 赤色の線」「題名 青色の線」「出版社名・発行者名 緑色の線」「発行年 黄色の線」と書かれているので、この4つの情報を撮影した奥付から探して、線を引いていきます。

 線を引いて、「気づいたこと」を書いてもらって、ロイロノート・スクールの提出箱に提出してもらいます。授業の最後に子どもたちが発表してくれた「気づいたこと」のいくつかを以下に紹介します。

  • 奥付以外の場所にも、本の情報が書いてあった
  • いっぱい書いてあって見つけづらいけど、ちゃんと見れば見つけられる
  • はじめて自分で線を引けて楽しかった
  • 事典は見つけるのが大変だけど見つけられたらうれしかった
  • 作者とか発行年は、だいたいいちばん後ろに書いてある

 こうして写真を撮影してそこに線を引くというのは、紙の本ではなかなかできないことなので、Chromebookを使うからこそできる活動だと思います。同様に、写真の上に何かを書き加えて学習するということにも繋げられると思います。
 また、みんなで同じ1冊の本の奥付を見るのではなく、それぞれに違う本の奥付を見ているのもいいと思います。「この奥付、すごいたくさん書いてある!でも、ちゃんと線が引けてすごい!」というのがわかることもあると思います(事典の奥付は本当に探すの難しそうでした)。

(為田)

戸田市立美谷本小学校 授業レポート No.3(2026年6月19日)

 2026年6月19日に戸田市立美谷本小学校を訪問させていただきました。2026年度、美谷本小学校は文部科学省 研究開発学校として、多様な背景を持つすべての児童生徒が学びに向かい、深い学びを促すべく、以下のような課程をとっています。

  • 午前中5コマの40分授業を実施
  • 裁量の時間を週3回設定し、美谷本小学校独自の「探究する力の育成」につながる学びを推進
  • 清掃活動は月曜日・水曜日・金曜日に15分間実施。火曜日と木曜日は20分間のモジュール学習の時間(Eタイム)を設定。
  • 校務支援システムを活用する連絡システムを活用して、職員集会を週1回に。
  • 月曜日の授業は午前中の5コマで終了。その後で教職員研修や全体ミーティングを実施。

 この日は金曜日だったので、午前中5コマの授業が終わり、給食・清掃活動・ロング昼休み(火曜日と比べて5分長い)を挟んだ後に設定されている25分間の「裁量の時間(みやもとタイム)」を参観させていただきました。みやもとタイムで行うことは、学年ごとに計画が立てられています。

2年生:情報活用能力の習得

 2年生のみやもとタイムでは、情報活用能力の習得のためにキーボードでのローマ字入力の練習をしていました。「プレイグラム タイピング」を使って練習をしていましたが、正しい指使いをきちんと覚えて、タッチタイピングができるようになるには練習時間がそれなりに必要なので、こうして授業時間以外で練習する時間がとってあることはよいことだと思います。

 タイピングを頑張ろうと後押しするイベントも学校として用意してある様子もわかります。これに合わせて、授業の中でたくさんタイピングをする機会があれば、どんどんスキルは伸びていくと思います。

3年生:学習内容の定着(国語)

 みやもとタイムは、教科の学習と組み合わせても使われています。3年生の教室では、国語の授業で学習している「引用」の練習として、Canvaで作られた引用練習カードを使って文章を引用する練習をしていました。ローマ字表を見ながらタイピングをしています。

4年生:校外学習のまとめ

 授業のなかで足りなかった時間を補うためにも、みやもとタイムは活用されていました。みやもとタイムは、自分がいまやるべきことに取り組む時間を子どもたちに確保することにも繋がるように感じました。

5年生・6年生:けやきロング(総合的な学習の時間)

 5年生と6年生は合同で、みやもとタイムを総合的な学習の時間(けやき)の活動を行っていました。「T-PLUS ~戸田にプラスを、自分たちに力を~」というプロジェクトで、戸田の街をより良くするために何ができるかを考えています。

 この日は、グループで「もし~なら、~だろう」という仮説を立て、仮説を確かめるための調査の準備をしていました。

 5年生と6年生が合同で取り組むことで、継続的にプロジェクトを行うことができるのが利点だと感じました。

 No.4に続きます。

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(為田)

戸田市立美谷本小学校 授業レポート No.2(2026年6月19日)

 2026年6月19日に戸田市立美谷本小学校を訪問し、野口大樹 先生が担当する5年1組の社会「くらしを支える食糧生産」の授業を参観させていただきました。前時までに子どもたちは、日本各地でとれる食品が気候や地形とどのように関係しているのかを学んできています。

 野口先生は、この日の授業のゴールである「日本の食糧生産のひみつをポスターで発信しよう!」を達成するためにのやることリストをプロジェクタで映して説明します。子どもたちは、「日本の食のひみつマップ!を完成させる」「日本の食糧生産の重要な役割を考えて入力する」「未来へ私たちができることの行動宣言を考えて入力する」の3つの課題に取り組みます。

 ポスターを班で協働して作るために、机を動かして班のみんなと話しやすいようにしてから、野口先生から班の代表1人にCanvaで作ったテンプレート「食糧生産ポスター」のURLを配布します。テンプレートを開いた子が班のメンバー全員のIDを入れて、テンプレート「食糧生産ポスター」を共同編集できるように共有します。

 テンプレート「食糧生産ポスター」には、以下の3つの課題に答える欄が用意されています。班で協働しながら考え、書き込んでいきます。

  1. 日本の食のひみつマップ!
  2. 日本の食糧生産の「重要な役割」
  3. 未来へつなごう「私たちができること」

 ポスターは共同編集できるようになっているので、得意な子が中心となりつつ、写真を選んだりキーワードを配置したり、子どもたちは自分の役割をもって参加できるようにすることで、協働的な学びの保障を野口先生は意識していました。

 最初に取り組む「日本の食のひみつマップ!」では、カキ、牛乳、りんご、みかんなどがどのような気候や土地でとれるのかを、教科書を調べながら書き込んでいきます。

 2番目の「日本の食糧生産の重要な役割」については、みんなで話し合います。共同編集になっているので、1人が書いた文章が班のメンバー全員の画面に表示されます。話し合いながら文章を書いていく子がいて、それを読んでコメントを重ねる子がいて、写真やイラストで周囲を飾る子もいます。
 一方で、Canvaの操作に慣れている子も多く、ついデザインの方に一生懸命になってしまう子もいて、話し合いが深まらないケースもありました。野口先生は、「デコレーションより中身をやってくださいね」と子どもたちに言っていました。この一言は大事だと思います。

 最後の「未来へつなごう 私たちができること」については、班の人数分、書く欄が用意されているので、一人ずつ入力していきます。共同編集のポスターのなかで、一人で書く欄を用意してあるのは、他のメンバーがどんなことを書いたのかを文章で読む機会になっていいなと思いました。

 授業の最後に、ふりかえりと単元を貫く問いである「私たちのくらしを支えている食べ物の産地は、どのように広がっているのだろうか」について、ロイロノート・スクールに書き込みます。
 書き終わった後で提出してもらって、クラス全体で共有する時間もあったのですが、お互いに読み合う時間がもう少しあってもよかったかなと思いました。お互いに読み合う助けとして、先生が「この表現いいね」とか「こういう書き出しだと、わかりやすいね」とか「ここ、よく気づいたね」とフィードバックのコメントを提出箱を見せながらするといいと思います。
 クラスメイトが書いた文章を読んで、自分の書いているものに追記したり、書き直したりして再提出する子がさらに増えていくと、野口先生が大事にしている協働的な学びがより進んでいくように思いました。

 No.3に続きます。

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(為田)