2017年12月1日に、Z会が提供する、iPadを使って学ぶオンライン講座「Z会アステリア」の総合探究講座を体験する機会をいただきました。アステリアについては、以前に「英語4技能講座」と「数学新系統講座」についてやってみてレポートも書きましたが、総合探究講座は初体験です。
総合探究講座の中には、「協働学習」「探究学習」「個人学習」の3つのセクションがあります。今回は、この中から協働学習を体験レポートします。
総合探究講座をスタート
今回は大人3人での体験受講でした。アステリア 総合探究講座の責任者である高木先生がファシリテーターをつとめ、そして僕ら3人が受講者として参加しました。
今回、僕はiPad miniに「Z会 アステリア」のアプリをダウンロードし、ログインします。ログインして、「総合探究講座」→「協働学習」をタップするとさっそく画面右上にファシリテーターの高木先生が表示されます。こうしてファシリテーターの顔が見えると、安心感があります。ファシリテーターの表情も含めて授業のコンテンツだと思っているからかもしれません。
画面右側には、「ファシリテーターチャット」と書かれていて、そこでファシリテーターとチャットができます。これは参加者3人と合同のチャットではなく、ファシリテーターとの個別のチャットになっています。
ファシリテーターの高木先生とは別のスタッフの方が、チャットを担当してくれているそうです。全体の進行とは別に個別に訊きたいことを訊くことができます。また、ディスカッションの進行として、一人ずつにコメントを書くということもできそうです。
共通で学ぶパート
今回のテーマは、著作権でした。画面には「共有資料」「個別資料」とタブが分かれています。最初は、「共有資料」のタブに書かれている問いを高木先生から投げかけられます。「問い:日本政府が作った、著作権法は何のためにあるのか?」。この問いについて、「チャットに思ったことを書いてください」と言われます。
自分の思ったことをチャットに書き込みます。書くとすぐに、チャットで返信が来るのがうれしいです。他の参加者がいつ答えたのかはわからないので、「みんな書き終わっていて、自分が最後だ」とか「そろそろ書かなければ…」と焦る必要がないようにしています、と高木先生は言っていました。
また、他の人のチャットは見えないようになっています。全体で、答えが出揃ったところで、高木先生から、「では、為田さん、どうですか?」と発表を促されます。3人が発表し終わると、「みなさん、それぞれの意見を聴いてみてどうですか?」とディスカッションに入ります。画面上部に「挙手」ボタンがあり、挙手をすることで発言を求めることができます。もちろん、わざわざ挙手しなくても話すこともできます。これはリアルな世界でのディスカッションと同じです。
個別資料で学ぶパート
ここから、個別資料で学ぶパートになりました。個別資料は、実は参加している3人に別々の資料が用意されているそうです。時間をとって、それぞれの資料を読んでいきます。
今回は、著作権についての資料でした。タブレット上でペンで書き込むことができます。iPad mini+手書きだったので、ちょっと文字情報を書き込むなどはやりにくかったので、手元に紙とペンを用意して書き込みました。アンダーラインを引いて、後で他の2名の参加者に発表することを考えて発表する順番だけを画面上にメモしておきました。
総合探究講座においては、「多様な知識の集まり」から学び合うことを重視しているのだと思います。今回は職種・経歴・バックグラウンドも違う大人3人が参加者でしたが、「中学生でこの授業を行うときには、みなだいたい同じような知識しかないので、人工的に多様性を作り、協力する重要性がわかるようにしています」と高木先生が言っていました。
別々の情報が書かれている資料を個別に読み、それをグループで発表し合って情報を共有することで、多様な知識の集まりに自動的になるようになっています。
みんなで知識を持ち寄ってディスカッション
個別資料を読み終わったら、高木先生のファシリテーションに従って、順番に自分の担当した資料にどんなことが書かれていたのかを発表していきます。1人が発表し、他の2人が「何か質問はありますか?」と高木先生が訊いていきます。2人目以降は、前の発表者の内容と関連付けられるところを指摘し、学びを深めていくことができます。
この後は、参加者同士でのディスカッションへと続いていきます。それぞれの仕事上での経験などを聴くことができて、非常におもしろかったです。さまざまなテーマについて、こうして少人数で時間をかけて語り合うのは、非常に学びが多いなと思いました。
学びはディスカッションだけでは終わらない
実は、ここまででも学びとしては非常におもしろかったのですが、Z会 アステリアの総合探究講座は、協働学習だけでは終わりません。この後、学びがどう続いていくのかは、No.2にてレポートしたいと思います。
No.2に続きます。
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(為田)