教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

教材に使えるかも?:終戦の日に考える

 8月15日の終戦の日を迎え、新聞やテレビなどのマスメディアや、SNSなどでもさまざまな素材を目にする機会が多い一日だったと思います。いくつかのメディアを紹介したいと思います。

終戦詔勅玉音放送

 YouTubeでは終戦詔勅玉音放送)を聴くことができます。口語訳、現代語訳、ふりがながついているものをご紹介します。「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び…」の部分については、メディアなどでもよく見る部分ですが、全文を通して聴くことで印象も少し変わるかと思います。
www.youtube.com

1945年8月15日の全国紙読み比べ

 文筆家で近現代史研究者の辻田真佐憲さんによる現代ビジネス「朝日新聞が号泣…全国紙の「1945年8月15日」を読み比べてみた」も、当時の新聞がどのように報じていたのかがわかるものになっています。
gendai.ismedia.jp

『戦争中の暮しの記録』(暮しの手帖

 暮しの手帖が作った、『戦争中の暮しの記録』がKindle版になっているそうです。

 「この日の後に生まれてくる人に」というページがあり、そこに書かれているのが、上のTwitterで書かれている「この一冊を、たとえどんなぼろぼろになっても、のこしておいてほしい」という願いです。編集者の思いが詰まった文章だと思います。

進駐軍の軍人さんから、日本はどう見えたのか

 Twitterでリーガン美香さんが紹介してくださっていたツイートも紹介したいと思います。終戦直後に日本に進駐軍としてきていた軍人さんによる、当時の日本の様子です。


 こうして、アメリカに残されている、一人の軍人さんの所感をTwitterを通じて読むことができるということは、いいことだと思っています。物事をさまざまな面から見て、自分で判断をしていくためには、こうして幅広いさまざまな見方に触れることは本当に重要なことだと思っています。

まとめ

 さまざまな素材を紹介しましたが、こうしたものにはまったく触れずに学校を出る人もたくさんいるのだと思います。だからこそ、公教育の場で、先生がファシリテーションをしながら、こうしたさまざまな素材を使いながら授業をしてほしいと思います。特に近現代史は、資料などさまざまな素材を生きた教材として使いながら学ぶことで、より効果があるのではないかと感じています。

 以前、京都教育大学付属桃山小学校でゲストティーチャーをさせてもらったときにもレポートで少し触れましたが、個人的には「世界を平和にすること」を目標に教育という事業に携わっているので、8月15日は、その原点に立ち返らせてくれる日の一つです。
blog.ict-in-education.jp

 多くの先生方に導かれて、子どもたちが自分たちの生きている世界のことを考えるきっかけになればいいなと思っています。

(為田)