教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

宮城県会議員・気仙沼市議会議員向け勉強会レポート(2020年5月14日・6月5日)

 2020年5月14日に、宮城県議会自由民主党・県民会議教育議員連盟主催のGIGAスクール構想の実現に向けた勉強会で講師を務めました。26名の宮城県議会議員のみなさんと5名の宮城県教育庁のみなさんが参加されました。
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 はじめに昭和10年代、昭和50年代、平成20年代後半の学校の様子を紹介し、およそ40年スパンで授業の姿がどのように変化してきたのかを概観しました。昭和の2時点はもちろん服装などの細かい違いはあるものの、子どもたちの前に先生が立ってぐいぐい引っ張っていくような方法にはあまり変わりがありません。しかし、平成後期には子どもたちが協働的かつPCを活用した授業が行われ、様変わりしてきたことをお伝えしました。
 その後、今般のGIGAスクール構想から、主に「1人1台PC」整備に関することや、既に多額の地方交付税が措置されていたにもかかわらず教育の情報化が遅れてしまってきたことについて説明をし、先んじて教育の情報化を熱心に進めてきた地域がコロナ禍の状況においてどのように「学びをとめない」ための取り組みをしているのか説明しました。
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 全国ICT教育首長協議会にも触れ、教育委員会ばかりでなく行政も議会も一丸となって、未来に向けた取り組みをすることが、いま必要であることもお伝えしました。
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 後半には、さくら社から出版した『学校アップデート 情報化に対応した整備のための手引き』を紹介させていただき、こちらにも大変興味を持っていただきました。
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 勉強会終了後には多くの議員さんからお声がけをいただき「必要性と重要性が再確認できた」「地元の議会や教育委員会にも働きかけていきたい」など、心強い言葉を頂戴しました。

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 このご縁から、2020年6月5日には宮城県気仙沼市議会・会派「未来」と「新風の会」主催の勉強会でも講演させていただきました。
 こちらには16名の気仙沼市議会議員のみなさんと気仙沼市教育委員会の方が参加されました。先日の資料に気仙沼市の状況を俯瞰できるデータを加え、より具体的に、地域の子どもたちにとって、今後の地域活性化にとって教育の情報化の必要性をお伝えしました。
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 こちらでは、5月11日に行われた文部科学省令和2年度ICT活用教育アドバイザー事業「学校の情報環境整備に関する説明会」での、大臣官房審議官初等中等局担当 矢野和彦氏と初等中等教育局情報教育外国語教育課長 髙谷浩樹氏の熱いメッセージも紹介させていただきました。
www.youtube.com

 気仙沼市でも勉強会終了後にはたくさんのお声がけをいただいたうえに「学校アップデート、欲しいんだけど」とご希望いただきました。手持ちの分はあっという間に完売してしまい、他の方々には「Amazonなどでご注文をお願いします」となってしまいました。
 小学校の学習指導要領の完全実施や大学入試改革、GIGAスクール構想、コロナ渦対応と、かつてないほど教育に対する関心が高まっていることを実感しました。日本の教育はまさに100年に一度の教育の大変革が起きている最中ですので、官民結束して未来を切り開いていきたいと改めて感じました。

 なお、この両勉強会はNTTドコモ東北支社のご協力の下開催されました。ご尽力いただいたみなさま、ありがとうございました。

(佐藤)