2022年9月15日に日本女子大学附属豊明小学校を訪問し、山下明希先生の担当する2年かえで組の国語の授業を参観させていただきました。
授業の前半で行っていた漢字練習では、電子黒板に漢字の書き方のポイントを投映していました。子どもたちの机の上で同じ画面を映しているので、手元と見本(書くときのコツ)を見比べやすくなると思います。
練習した漢字を、「どんな言葉で使うかな?」と山下先生が質問すると、いろいろな言葉を子どもたちが挙げ、それを山下先生はホワイトボードに書いていきます。
漢字練習の時間が終わると、山下先生は「iPadだけ残して、あとは机の中にしまいましょう」と言い、電子黒板に、しょうがの写真を大きく表示します。授業で学習した詩のなかに、しょうがが出てきたそうです。
山下先生は、しょうがの写真を見せながら、「しょうがって、農家さんはどうやってとるの?どこにできるの?」と子どもたちに質問します。子どもたちは、「土の上に出ているの?」「土の中じゃない?」と相談します。山下先生が「正解は…、土の中にできるんです」と言うと、子どもたちから驚きの声があがります。
山下先生はホワイトボードに、植物の絵を書いて、根・茎・葉・花・種など子どもたちが知っている植物の部分の名前を書いていきます。「土のなかには、根があるよね。土の中にしょうがができるってことは、根なのかな?」と子どもたちに問いかけます。
しょうが以外のたくさんの野菜の写真を電子黒板で見せながら、「じゃあ、この野菜は?どの部分?」と山下先生は子どもたちに質問していきます。
山下先生はロイロノート・スクールで、「たね」と書かれたカード、「ね」と書かれたカード、「くき」と書かれたカード、「は」と書かれたカード、「み」と書かれたカードをつなげて子どもたちに送ります。
続けて、しょうが、サニーレタス、キャベツ、オクラなどたくさんの野菜の写真も繋げて送ります。
山下先生は「しょうがは、根だったよね」と言いながら、しょうがの写真カードを「ね」のカードの中にドラッグして入れます。しょうがの写真カードが、「ね」のカードの中に入る様子を電子黒板で大きく表示して、子どもたちに見せます。
続けて、「サニーレタスって、どこを食べてると思う?」「オクラって、どこを食べてるの?」と子どもたちに問いかけて、「葉を食べてると思ったら、“は”のカードの中に入れてね」とやってほしいことを説明します。
子どもたちは、写真を1枚ずつ見ながら、植物のどこの部分なのかを考えてカードの中に入れていきました。
ロイロノート・スクールで一人ひとりに課題を送ることで、ホワイトボードでみんな一緒に行うのではなく、自分が思ったように考えることができるようになるのがいいと思いました。
(為田)