弊社フューチャーインスティテュートは、淑徳小学校放課後クラブ 淑徳アルファで、コンピュータを使ってさまざまな活動を行う授業「カズトロジー」を行っています。3年生のクラスでドローンTello EDUを活用した授業にチャレンジしてみました。
授業の最初に、冬休みにドローンで撮影した図書室の中を飛んでいる動画をスクリーンに映してみんなで見てみました。自分たちの知っている図書室をドローンが撮影していることに興味をもってくれていました。そこで、「自分たちで撮影するなら、どんな映像を撮りたいかをみんなで考えよう」と伝えます。
最初にドローン撮影のルールを3つ紹介しました。この3つのルールを守ったうえで、「どこで」「どんな」映像をドローンで撮影したいかのアイデアを出してもらいます。
「人がいないところで飛ばします」は、安全のためです。他のクラスの子たちをびっくりさせたり、ぶつかったりしないように、周りに人がいない廊下や教室などで撮影できるようにと決めました。
13分しかドローンを飛ばせないので、ドローンを使いたい人数によって、「撮影できる時間は短いから、どんどんやってみようね」と伝えました。この3年生のクラスは3学期の在籍は6人だったので、13分をその日の撮影希望人数で分け合っていました。人数が多くなれば、バッテリーパックを複数用意することで、この時間を伸ばすことができます。
「ドローンは外では飛ばせません」は、風などの影響もあるので、ルールとして設けました。ただ、実際に撮影が始まると「外で飛ばしてみたい」という意見も多かったので、他の先生方にも協力してもらって、屋上や校庭で飛ばしてみました。
ルールを紹介した後、みんなでアイデアを考えてもらいます。アイデアを考える前に、この日の授業に参加してくれていた5人に、一人2分ずつドローンを操縦してもらいました。ドローンのことは知っているけれど、操縦はしたことがない子がほとんどだと思います。自分で操縦してみることで、テレビなどで見るドローンで撮影した画面の見え方も変わると思いますし、ドローンでやってみたいことが思い浮かぶと思います。
アイデアを書いてもらうワークシートは、schoolTaktを使って配布しました。ワークシートには、「アイデア」の欄と「おしポイント」の欄を作っておきました。みんなで考えたアイデアのなかから、「これ、おもしろそう!」「このアイデア、やってみたい!」というふうにみんなが選べるように、どうしてそのアイデアがいいと思うのかを「おしポイント」の欄に書いてもらいました。
次の週から、みんなで順番にドローンを使った撮影を校内のいろいろな場所でしました。階段を上がったり下がったりするときには、斜めにドローンを飛ばすのが難しいことを知ります。ドローンと一緒に階段を何度も上がったり下がったりしていました。
自分が操縦していないときでも、自分のiPadで飛んでいるドローンを撮影している子も多かったです。
iPadで開いているアプリ「Tello」で、ドローンのカメラで撮影している映像が手元で見えます。手元の映像と、実際に飛んでいるドローンの両方を見ながら、みんな撮影をしていきます。
階段以外にも、屋上のビオトープを流れる小川の上を撮影したり、花の間を飛んで撮影したりもチャレンジしていました。屋上は風が強くて、ドローンが流されたり、バランスを崩して花にぶつかって落ちたりもしましたが、景色の広がりがあるので屋上での撮影は苦労もありましたがとても良かったと個人的には思います。
No.3に続きます。
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(為田)