先日書いた「教材で使えるかも:IKEA「ThisAbles」を参考に自分の身の周りを便利に変える」のエントリーにFacebookでコメントをいただき、ファブラボ品川で活動しているFabOTのことを教えてもらいました。
www.fablab-shinagawa.org
FabOTは、「Fabrication(つくること)」と「Occupational Therapy(作業療法)」を合わせた造語で、活動のひとつとしてメイカソン(Make-a-thon)を行っているそうです。
FabOTの活動
− Make-a-thon −
障害のある当事者の方をチームメンバーに据え、その人が本当に欲しい道具を3Dプリンタなどのデジタル工作機械も活用しながらつくるイベントです。世界中の必要な人が使えるように、道具のデータはオープンソースとして公開しています。
Fab Care Japanという自助具などのケアに役立つ道具のシェアプラットフォームも運営していて、作った道具のデータをオープンソースとして共有しているそうです。
IKEAの「ThisAbles」と同じで、大量生産・大量消費には繋がらないため商品化がされないものこそ、3Dプリンタで自分たちでプリントして使う、ということで助かる人たちが確実にいると思います。
5年前のエントリーになりますが、工学院大学附属中学校・高等学校の図書館のなかにファブスペースがあって、文化祭の模擬店で焼くクッキーの型をオリジナルで3Dプリンタを使って作ったり、棚に合うちょうどいいパーツをサイズを測って作ったりしている、という話を思い出しました。
blog.ict-in-education.jp
こうしたファブ活動は、身近な不便を解決することに繋がると思うので、もっと広がっていけばいいなと思います。
(為田)