CNET Japanで「開成高校が学食決済にPayPayを導入--生徒自ら注文アプリを開発、混雑の課題解決で」という記事を読みました。「生徒自ら注文アプリを開発」というのがすごいと思います。
学食ネットについて、開成高等学校に在籍する3年生および2年生の2名の生徒が、食堂における食券機に並ぶ列の混雑を課題解決に向けて、自ら企画提案、開発までを担当。PayPayが開発者向けに公開している「Open Payment API (Application Programming Inrterface)」を活用して、PayPayの導入を実現したものという。
提案に向けて事前にアンケート調査をして、ニーズを捉えて、自分たちで提案をしてアプリの開発までする高校生。こういう身の周りの課題解決をしようと思えること、実現までしてしまうところ、素晴らしいなと思います。
生徒自身が実施したシステム導入に向けた事前のアンケート調査においても、約6割の生徒が食券機の待ち時間が長く利用を諦めたことがあり、半数以上が食べる時間が足りず急いで食事をしたことがあると回答。食券機の待ち時間に多くの生徒が不便を感じていることが判明したという。加えて食堂会社においても、列の混雑による機会損失のリスクを感じているとし、課題を解決すべくモバイル注文ウェブアプリの導入を決定したという。
事前に注文し決済まで完了するモバイル注文ウェブアプリを食堂に導入することにより、休み時間に昼食メニューを選んで好きな時間に昼食を受け取ることが可能。そのため、利用時間の分散および食券機に並ぶ混雑の緩和が期待されるという。また、アンケート調査によると、回答した生徒の7割がPayPayを利用していたこと、PayPayが開発者向けにOpen Payment APIを公開しているということを踏まえ、PayPayが導入されたとしている。
こうして自分たちで作れるのもすごいなと思います。Googleの「AIきゅうり農家の小池さん」の話を思い出しました。その話を聴いたセミナーの記事をリンクしておきます。
blog.ict-in-education.jp
こういう自分たちで課題を解決する経験をもった人がどんどん増えていくといいなと思います。別にウェブアプリとかでなくてもいいと思うのです。「受験校について、Googleドキュメントで必要書類とリンクをまとめてみたよ」とか、「ここ3年のデータを入れて、この先5年の見通しをExcelで試算してみたんだけどさ…」とか、そういうふうにデジタルを使っていってくれる人が増えればいいと思っています。
学校でも、地域コミュニティでも、家庭内でも、どんどん「こうやってみたらいいんじゃない?」と思って試行錯誤する子を育てていきたいと思います。
(為田)