横浜市教育委員会が、「一斉臨時休業期間中の児童生徒に学習の機会を提供するため、横浜市教育委員会が作成した学習動画をtvk(テレビ神奈川)でも放送します!!」と発表をしました。2020年4月20日から5月6日まで、テレビでも見られるようになるそうです。
家にいる中学1年生の息子と一緒に見てみることにしました。中学1年生の番組は、午後1時30分~3時までの90分。1コマ10分前後の番組が放送されました。これまでは、LMSのページを用意して、学校経由で配布した共有IDとパスワードを使ってログインしてもらう、というものでしたが、テレビで放送されることで、ネット環境がない人たちにも見てもらうことができます。
90分間で、国語、体育、数学、保健、美術などの授業が放送されていました。もともとはサイトに公開されていた動画をそのままテレビで放送しているようで、「動画をいったん止めて、小説の中から、言葉を30個集めてください。できたら再生ボタンを押してください」と先生が言って、作業時間をとったりします。これはテレビだと一瞬で流れてしまうので、録画してやる方がいいかもしれません。
数学の授業で、素数を探してみましょう、という課題が出てのでやってみましたが、テレビ放送でのペースではなかなか難しかったです。このあたりは、動画で配信したほうがわかりやすそうです。「エラトステネスのふるい」というのですね、これ。知らなかった…(中1息子は知っていました)
それと、授業の途中で、「ここはみなさん、どう思いますか?」と先生が質問をすると、撮影しているカメラの側にいる大人の人(きっと教育委員会の人ですよね)が、答えをくれたりしていました。こういう「授業っぽいものをする」のか、ここは割り切って放送大学のように「知識を広く伝達する」ことに注力するのかは、分けて考えたほうがいいように思いました。
90分間見ていて、個人的にいちばんよかったと思ったのは、美術の授業でした。紙を使ってタワーを作るのですが、やることの説明、ヒントの出し方、気持ちを盛り上げるための演出など、とてもよくできていたと思いました。先生がワークショップをやるのに慣れているように感じました。
tvk(テレビ神奈川)のサイトを見てみたら、月曜日から水曜日まで、同じ授業を配信するようです。
tvk(テレビ神奈川)なので、神奈川全県で見られると思いますが、横浜市教育委員会の作った動画が見られるわけなので、ここまで踏み込むならば、LMSでなくYouTubeで配信してくれてもいいかもしれないな、と思いました。テレビ神奈川が見られる横浜市以外の神奈川県内の市町村の教育委員会のみなさんは、この動画をどう見るのかな、と思いました。
この機会に、ぜひ横浜市教育委員会が作った授業動画をみんなで見ましょう。それが結果的に、この状況での学校教育のあり方を考えることへ繋がる一歩になると思います。
(為田)