教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

2022年ふりかえり

 2022年も今日で終わりなので、ふりかえりをしたいと思います。2022年の教育ICTリサーチブログは、このエントリーで335本目です。2021年が341本、2020年が410本、2019年が375本、2018年が412本だったので、減ってきています。この減少傾向はよくない、と7月からは奮起して、毎朝1本必ずエントリーをアップすると決めて、そこから今日まで無事に続いています。
 意識して学校で授業を参観させていただき、授業レポートを多く発信していこうと思っていました。毎年書いていますが、「授業での先生の雰囲気、子どもたちの雰囲気が伝わるレポートを発信する」というのは、このブログの生命線です。特に、中学校での授業を多く見ていこうと思ってきました。
 それと、意識して読書メモも共有したいと思っています。お忙しくてなかなか時間がとれない先生方に、「あ、この本おもしろそうかも…」と思ってもらうきっかけになればいいなと思っています。


 2022年のまとめとして、個人的に印象に残ったエントリーを3つピックアップしたいと思います。

著書『学校のデジタル化は何のため?:教育ICT利活用の目的9類型』が発売

 2022年3月に、著書『学校のデジタル化は何のため?:教育ICT利活用の目的9類型』が発売されました。さまざまな学校で授業を参観させていただき、また多くの先生方とお話をさせていただくなかで考えてきたことをまとめたものです。この本をきっかけに、多くの学校や教育委員会での研修講師やアドバイザーのお話をいただくこともできました。本当にありがとうございました。
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デジタルで本をつくることの楽しさを知った

 『国語の未来は「本づくり」 子どもの主体性と社会性を大切にする授業とは?』を読んで、じっくり時間をかけて本づくりをやってみたいな、と思っていて、自分が毎週教えている淑徳小学校の3年生と一緒に取り組んでみました。
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 時間をかければかけるほど、進度の差が大きくなってきて、ストーリーを作るのに時間をかけている子の作品を、クラスメイトが設定作りを手伝ったり、内容のチェックをしたり、編集者的に手伝う子も出てきたのがおもしろかったです。
 「わたし、人のを手伝うのが好き」と言っているのを聞いて、たしかに「創作」と「創作サポート」の両方ができて、そういうことに気づける授業もおもしろいなと思いました。
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「子どもたち全員の端末の画面を見られる仕組みって、要ります?」

 2022年でいちばんコメントをもらって、多くの人に読んでもらったのは、このエントリー「子どもたち全員の端末の画面を見られる仕組みって、要ります?」だと思います。いろんなコメントをいただいて、「ほー」と思ったり、「そこまで言わなくても…」と思ったりもしましたが(笑)、他者からの視点をもらうことで勉強になることもあります。
 僕は、よほどの事情がないかぎりは、自分がどんな操作をしているのかを誰かに見られる、というのがいやなので、それを子どもたちに課すのはいやだな、と思っています。この話はまだまだ決着していなくて、引き続き子どもたちのことも、先生方のことも見ていきながら、考え続け/伝え続けていきたいと思っています。
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2022年、ありがとうございました。2023年もよろしくお願いします。

 これにて、2022年の教育ICTリサーチブログは終了です。読んでくださっている皆様のおかげで、無事にまた1年、続けることができました。2023年もどうぞよろしくお願いいたします。

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(為田)