教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

LINEリサーチ「何か調べたいときに使うのはスマホかパソコンか?」

 小学生、中学生とICTを活用した授業をするときに、調べ学習をすることも多いと思います。インターネット検索をして、それをデジタルでまとめることも、紙に書き出してまとめることもあるかと思うのですが、「検索を上手にできるようになる」ことは、小学校・中学校においてとても大事だと思っています。
 調べることが宿題として出ると、中学生だと家で自分のスマホを使って検索している人も多いのではないかな、と思います。「スマホで検索している人が増えている」というのはよく聞く話で、実際にどれくらいなのかな、と思って調べてみたら、LINE株式会社が2021年7月に実施したリサーチを見つけました。対象は13歳~79歳、有効回収数は15731サンプルとのことです。中学生だけのリサーチではないですが、参考になりそうだと思い読んでみました。
research-platform.line.me

 さまざまな観点で調査がされていておもしろかったです。最初に出てくるのは、「インターネットで調べ物をする人はスマホを使う人が約9割、パソコンも4割弱」。スマホが便利になって、調べ物するときにわざわざPCを開かなくてもちょっとした調べ物ならできるようになっている、というのも関係しそうだな、と感じました。
 小学校・中学校に一人1台の情報端末がせっかく配備されたのだから、パソコンでしっかり検索する体験をたくさん授業のなかでしてもらって、「ちょっと調べるならばスマホはまあ便利だけど、じっくり調べたりデータをちゃんと見てみようと思うなら、パソコンで調べたいよねー」と思ってもらえるようにしたいと思っています。スマホが便利だからこそ、そうした体験をしなければ年齢が上がるにつれてスマホにどんどん回収されていってしまうだろうと思っています。
 思考のツールとして、情報端末を使ってもらえるように授業を設計していきたいです。

(為田)