教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

2021年ふりかえり

 いよいよ2021年も終わりということで、ふりかえりをしたいと思います。2021年の教育ICTリサーチブログは、このエントリーで341本目です。2020年が410本、2019年が375本、2018年が412本だったので、減ってきています。
 学校訪問があまりできず、授業レポートが少なくなってきてしまっているのはよくないと思っています。「授業での先生の雰囲気、子どもたちの雰囲気が伝わるレポートを発信する」というのは、このブログの生命線なので、2022年は、授業レポートをもっとたくさんお伝えできるようにしたいと思います。
 2021年のまとめとして、個人的に印象に残ったエントリーを3つふりかえりたいと思います。

小学校3年生と一緒に「授業チャットの良さ」を考えたこと

 毎週教えに行っている淑徳小学校放課後クラブ 淑徳アルファで、3年生のみんなと一緒に、「授業チャットってどう?」という授業をしたのが、印象に残っています。
 授業チャットが楽しくて、つい使ってしまうけど、それをおもしろがる人も、いやな人もいて、それをある程度言語化していく様子を見ることができたのが印象的だったのです。
 また、それをベースに話し合いをしてみると、また「書き言葉」と「話し言葉」の間にもズレがあり、それをみんなでわいわい考えていくのは、デジタルだけではできない学びであるように感じました。
blog.ict-in-education.jp

「ICTは道具に過ぎない」への自分なりの答えが見えてきた感じがする、『コンヴィヴィアル・テクノロジー

 今年読んでいて、すごく影響を受けた本は、緒方壽人さんの『コンヴィヴィアル・テクノロジー』でした。本当に集中して読んで、多くの先生方にも知ってほしくて、ひとり読書会を実施しました。

 また、この本のなかで出てくる「二つの分水嶺」の話を、研修などのときに話をするようになりました。ICTは、「使う/使わない」という「一つの分岐点」で考えるのではなく、どう使うのかを「二つの分水嶺」で考える必要があるのだ、ということを、先生方だけでなく保護者の方とも話し合っていきたいと思っています。

blog.ict-in-education.jp

blog.ict-in-education.jp

心強い仲間がいることのうれしさ

 弊社フューチャーインスティテュートで一緒に仕事をしている、佐藤靖泰さんが、10月に東北大学大学院情報科学研究科 客員研究員になりました。これはすごくうれしいです。仲間が心強いことは何よりうれしい。
 靖泰さんは、小学校の先生をして、教育庁で指導主事もして、学校のことも詳しい。何より「良い授業をする」ことに対してすごく強い思いを持っている人です。
 靖泰さんが積み上げてきたものが、アカデミズムの場でどう発揮されて、それをまた学校現場にどう戻していけるのかということに、会社の事業云々を超えて、興味があります。

 こうして靖泰さんの活動範囲が広がっていくことは、大げさでなくすごく価値のあることだと思っています。それをサポートできる仲間でありたいと思いつつ、「負けてたまるか」とも思っています(笑)
blog.ict-in-education.jp

2021年、ありがとうございました。2022年もよろしくお願いします。

 2021年が終わります。この1年は、学校へ伺う機会が減り、出勤と出張の移動時間が減った代わりに、ブログを書く時間は減りましたけど、その他いろいろの原稿を書く時間が増えたと思います。毎日オフィスに行っていた頃をすでに思い出せません(通勤定期も持つのをやめました)。
 こんなに簡単に生き方が変えられるとは…とびっくりしています。不要なことをする時間はこのまま減らしたいです。そして、子どもたちのために、学校のために、先生方のために、自分たちだからこそできることをする時間を増やしていきたいと思います。

blog.ict-in-education.jp

blog.ict-in-education.jp

(為田)