為田が楽校教育推進アドバイザーとしてサポートをしている葉山町の稲垣一郎 教育長からお話をいただき、2023年11月20日にオンラインで開催された神奈川県町村教育長会の研修会に登壇させていただきました。オンライン開催のおかげで、神奈川県内14町村のうちほとんどの町村教育委員会から、教育長や指導主事の方が参加されていました。
今回の研修会のテーマはデジタル教科書で、僕のパートでは「デジタル教科書、教える立場からの良さ・課題点」について紹介をしました。各町村でデジタル教科書の活用は進んでいますが、より具体的に「こんなふうに学習者用デジタル教科書が使われているのか」ということを知っていただくことを目指して、これまでに見てきた学習者用デジタル教科書を活用した授業の事例を紹介しました。
このブログで紹介した、神戸市立中央小学校の算数、守谷市立守谷中学校の英語、たつの市立龍野西中学校の英語、つくば市立学園の森義務教育学校の社会の授業で、指導者用デジタル教科書と学習者用デジタル教科書がどのように使われているのかを、子どもたちの学び方がどう変わってきているのかを説明ながら紹介しました。
授業でデジタル教科書がどのように活用されているのかを紹介した後で、教科書がもっているべき4つの機能について説明しました。この4つの機能を教科書がもっているからこそ、デジタル教科書が他のインターネット上のコンテンツとは違うものであるべきだし、これらの機能を活かした形でのそれぞれの町村での小中学校でのデジタル教科書の活用について考えてもらいたい、とお伝えしました。(教科書の機能については、こちらでより詳しく書いています)
学習者用デジタル教科書の活用については、これからも推進が進んでいくことだと思いますが、僕は「実際に学習者用デジタル教科書がどのように子どもたちの学びを変えていくのか」という事例がまだまだ少なすぎると思っています。先生方にとっては、こうした事例をたくさん知って、子どもたちの学びがどのように変わるのかを知ったうえで授業で使えるようになってほしいと思います。
そのために、この日、研修会に参加してくださっていた教育長の皆様、指導主事の皆様の力は絶対に必要だと思います。この日の研修会のなかで、お役に立てていたらいいなと思います。
(為田)