2024年6月27日に東京成徳大学中学・高等学校を訪問し、中川琢雄 先生が担当する1年2組(中学1年生)の歴史の授業を終盤に差し掛かったところから参観させていただきました。黒板に貼られたスクリーンにはGoogleクラスルームのコメント欄が表示されていました。
中川先生が「6月27日 古墳について、疑問をもとう」と問題提起をした後で、生徒たちは自分でもった疑問をコメントに書き込んでいました。そこには、「一番最後に作られたのはいつか」「なぜ関西に古墳が集まっているのか」「庶民は、古墳を作れたのか」などが書かれています。
こうした自分で疑問をもつための基礎となる知識については、Googleドキュメントでプリントを配布していて、生徒たちは自分で書き込んだりしながら学んでいました。
プリントだけでなく、教科書を読んでみたりしながら自分で考えた問いを深めたり、中川先生からの問いかけに反応したりしていました。知識をただ先生から与えられるのではなくて、さまざまな考えるきっかけがある授業だと感じました。
授業の最後に出された「日本中に同じ形の古墳があるのはなぜ?」という中川先生からの問いは、日本各地にある古墳についての知識や、その地理的な分布、政治的・文化的な背景と組み合わせて考えることができるパフォーマンス課題につながる問いだなと感じました。
(為田)