ハフィントンポストで、「360度3Dでニュースを体感する」というニュースが出ていた。アメリカのメディアで「バーチャルリアリティ(VR、仮想現実)」を使った360度3Dの動画が相次いで公開されているのだそうです。
www.huffingtonpost.jp
ハフィントンポストの記事中でも触れられている、New York Timesの「The New York Times: Digital and Home Delivery Subscriptions」に試しにアクセスしてみました。アプリをスマホにダウンロードして、さらにそれをビューアーに差し入れてゴーグルにすると、360度3Dで没入できる、ということですが、ブラウザでアクセスするだけでも、十分不思議な感覚に囚われると思います。
没入させられる体験は、「なぜこんなことに!?」とか「この状況をなんとかできないのか!?」とか、学びのきっかけのスイッチを押してくれることがあると思います。僕らは、これを「Educable Moment(=教育の効果が最大化する瞬間)」と読んでいて、こうした体験をさせてから、知識を共に学んだりプロジェクトを始めたりするようにしています。そうしたことが、テクノロジーの助けを借りて、非常に現実的に体感させられるようになったのだな、と思います。
僕が見た時には、動画が非常に重たくて、「あれ、この画像のどこかをクリックしないと進まないのかな?」と思ったのですが、そうではないようです。
目の前を子どもが横切ると、そちらを振り向いて目線で追う、ということもできます。次が見たくて仕方がなくなる。その背景が嫌でも目に入る。いろんなことを考えさせられる、というコンテンツだと思います。
アメリカの新聞メディアがこうしたコンテンツを作り、ビューアーを作り、というのをしている状況はこれからのメディアの在り方として認識しておくべきだと思いました。
ぜひ一度、見ておくべきだと思います。
(為田)