2021年9月3日に、横浜市立鴨居中学校を訪問させていただき、葛西裕樹先生の担当する1年1組の理科の授業を参観させていただきました。
この授業では、先生は2台のコンピュータを使って授業を行っていました。1台は教卓の前に開いてGoogle Meetを接続してオンラインで参加している生徒とコミュニケーションをとるためのものです。もう1台は、Google Meetに接続して授業で使う動画を画面共有で見せるために大型モニタに接続してありました。
教室で授業に参加している生徒たちに向けて動画を再生し、解説をしていく授業なので、こうして大型モニタに映しながら説明する方がやりやすいと感じました。1台のコンピュータでGoogle Meetを使って画面共有すると、オンラインの参加者の顔が見えなくなってしまうので、2台使えるならばバランスがいいと思いました。(実際、企業でGoogle Meetを使って会議をしたりするときも、同様に2台使っている人が多いように思います)
今回の授業のテーマは「水への溶け方」で、水に食塩や片栗粉などを溶かしてみて、それらを熱したりするという実験の動画でしたが、既成の動画ではなく、葛西先生が自作された実験動画なのだそうです。テロップも入っているし、BGMも入っていました。
理科の実験については、どういうふうに授業内容をオンラインで届けるかというのは課題だと思いますが、理科実験動画を使って行うこともひとつのオプションだと感じました。
動画を見ている間も、生徒たちはプリントにメモをとっていきます。こうした部分は、通常の授業と変わらない部分です。
先生の解説、動画、プリントをどのように組み合わせて学んでいくのか、ということについては、GIGAスクール構想で配備された一人1台の端末をどのように学びに組み入れていくのか、ということに繋がることであり、先生方のこうした実践によって最適化が進むといいな、と思います。
No.4へ続きます。
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(為田)