2022年5月21日、EdTechZineオンラインセミナーに登壇させていただきました。テーマは、「なぜ学校のデジタル化が重要なのか? ICT利活用を推進する9の目的」でした。
全体で60分のオンラインセミナーで、前半30分が講演、後半30分が質疑応答、という構成でした。
EdTechZineのオンラインセミナー、今回で15回目とのことですが、これまで「前向きでない方を含めて学校や自治体全体でICT活用を推進していくにはどうすればいいのか」という質問が多かったとのことで、広く漠然と「ICTを活用しましょう」というのではなく、具体的に目標を絞っていくためにどんな目的の類型があるのかを前半の30分で紹介しました。
30分で事例を詳しく紹介することもできませんでしたが、このブログと書籍『学校のデジタル化は何のため?』がお役に立つかもしれません。
後半の30分では、申込時にいただいた質問と、リアルタイムで講演を聞いていただいてQ&A画面に書き込んでいただいた質問に答えていく時間でした。小学校、中学校、高校、大学と幅広い校種の先生方だけでなく、教育関係の企業の方、ICT支援員さんなど、広く学校に関わっている方々からコメントや質問をいただくことができました。たくさんの質問を受けることができるのは、オンラインでの講演の良さだと思っています。
すべての質問に明確に答えられていたかどうかはわかりませんし、「現場を知らないくせに…」という感想をお持ちになった方もいらっしゃるかもしれません。そこは力不足ですみません。
「前向きでない方を含めて学校や自治体全体でICT活用を推進していくにはどうすればいいのか」については、子どもたちがICTを活用してどんなふうに変わっていくのかを見せていくことしかないのかな、と思います。そのためにも、「何を目的にしてICTを活用するのか」を明確にして使い、その成果を評価することが必要だと思います。
最初は、「プリントの配布と回収が楽になるから」とか「先生の授業が効率化できるから」とかでもいいと思います。まったく使わないゼロの状態よりもずっといいです。ただ、その先に、子どもたちが自分の思考や表現のツールとしてICTを活用できるように、授業を先生方に設計していただきたいと思います。
もうちょっと詳しく話を聴いてみたい、という方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡をいただければと思います。
EdTechZine編集部の皆様、このような機会を与えていただき、ありがとうございました。
(為田)