NPO法人こども哲学・おとな哲学アーダコーダ代表理事の川辺洋平さんから、4歳から6歳のこどもたちが1年間哲学をした記録映像「こども哲学〜アーダコーダのじかん〜」を無料公開しますというお知らせをいただきました。2016年1月から12ヶ月間にわたって、こども哲学にとりくんだ4歳から6歳の子どもたちの記録映像です。2017年8月31日まで。英語字幕もついています。
52分間の映像、子どもたちの表情も素敵ですが、景色や音楽もとてもきれいです。小さい子と一緒に見てもおもしろいかな、と思いました。川辺さんが、子どもたちといろんな話をしています。星の話、キスの話、古墳の話、神様の話、お金の話、などなど…。
どんな話をしているときも、川辺さんが子どもたちに発する質問がとてもいいなあ、と思いました。子どもたちの思考の時間に合わせて、待ってあげる、こういう語りかけ、自分はできているだろうか、と思ってしまいました。子どもたちが、他の子どもたちと一緒に、こうしてじっくりと言いたいことを言い、考えたいことを考える。そして大人は子どもたちが発する言葉を待ち、受け入れ、また言葉を返す。こういう場はとても大切だと思います。
自分はこんなふうに子どもたちとやりとりができるかなあ、と考えてしまいました。こうしてじっくりと、子どもたちから言葉を引き出し、受け入れているだろうか。そんなことを考える機会になりました。
映像の中で、「考えることって楽しい」と言っている子どもがいましたが、本当に、そうした子を育てることはこれからの学校教育の中でますます大切になると思います。この年令だからできること、というのではなく、小学校の授業の中でも、実現できる部分はあるかと思います。
それから、後半に子どもたちとお父さん・お母さんが話をしている場面も入っているのですが、そこも非常におもしろいです。こども哲学は、子どもたちを変えるというよりも、周囲で見ている大人も変えていくものなのかもしれません。
ぜひ、先生方というだけでなく、多くの大人にご覧いただければと思います。
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(為田)