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葉山町立一色小学校 授業レポート(2025年10月31日)

 2025年10月31日に葉山町立一色小学校を訪問し、5年1組と5年2組の総合的な学習の時間で「プレゼンテーションのコツ」を学ぶ授業を担当させていただきました。

 最初に電子黒板を使って、「プレゼンテーションのコツ」を紹介していきます。ここで紹介した「プレゼンテーションのコツ」は、株式会社クリエイティブシフトが開発した「プレゼンテーション・パターン」を、「パターン・ランゲージ授業づくりパートナー」である弊社フューチャーインスティテュートが授業で使いやすいように教材設計したものです。
 「プレゼンテーション・パターン」は全部で34のパターンがありますが、そのなかから小学生にわかりやすく実践しやすいと思われる「メインメッセージ」「心に響くプレゼント」「ことば探し」など8つのパターンを選んで、「プレゼンテーションのコツ」として紹介しました。
 プレゼンテーションを聴くときやプレゼンテーションを自分でするときの評価の軸として多様なパターンを知ってほしかったので、あえて多様なパターンを選ぶようにしています。

 パターンが書かれたカードを1枚ずつ大きく電子黒板に映して、パターンのタイトルと意味を紹介して、それぞれのパターンについて子どもたちが理解しやすいようなエピソードを加えながら説明していきます。
 「心に響くプレゼント」を説明するときに、「プレゼントをあげるときには、相手のことを考えてたくさん悩むでしょう?プレゼンも同じだよ」と言うと、子どもたちが「たしかに!」という顔をして聴いてくれました。プレゼンでも同じように「ちゃんと伝わるかな?」と悩みながら準備をしたら、上手なプレゼンになるよ、ということを伝えています。

 この後で、僕が子どもたちに対して簡単なプレゼンテーションをします。僕がしたプレゼンテーションを聞いて、さっき紹介した「プレゼンテーションのコツ」が使われていたかどうかを評価してもらいます。

 「プレゼンテーションのコツ」のカードを並べたワークシートを、ロイロノート・スクールで子どもたちに配布して、僕のプレゼンテーションで「できていたコツ」と、僕のプレゼンテーションを「もっとよくするコツ」について、それぞれパターン・カードを選んでコメントを書いてもらいました。
 途中でロイロノート・スクールの提出箱に提出してもらって、回答を共有してクラスメイトがどんなコメントを書いているのかも見られるようにしています。「もっとよくするコツ」は、他者に指摘をすることを遠慮してあまり書けない子もいますが、提出箱でクラスメイトが書いているコメントを見るだけでも、「こういうふうにコメントを書けばいいのか」という学びに繋がると思います。

 一色小学校の5年生は、総合的な学習の時間でグループになってプロジェクトに取り組んでいます。プロジェクトでもプレゼンテーションを行うことは多いし、プレゼンテーションでなくてもパンフレットやポスターなどを作るときにも「プレゼンテーションのコツ」は役立ちますよ、と伝えました。

 5年1組の授業の最後には、授業で紹介した「プレゼンテーションのコツ」を自分たちのプロジェクトでどう使えそうか、ということを書いて提出してもらいました。子どもたちが書いてくれたコメントを紹介します。

 こうしてプロジェクトですぐに「プレゼンテーションのコツ」を活用する機会があったのはとてもよかったと思います。「プレゼンテーションのコツ」を覚えていることが重要なのではなくて、使えることが重要なので、子どもたちが自分のプロジェクトに取り組みながら「プレゼンテーションのコツ」を身近に感じて、少しずつ身につけていってもらえたらいいと思います。

(為田)