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淑徳小学校 淑徳アルファ カズトロジー 授業レポート No.1(2025年11月)

 弊社フューチャーインスティテュートは淑徳小学校放課後クラブ「淑徳アルファ」内で、コンピュータを使ってさまざまな活動を行う授業「カズトロジー」を実施しています。2025年11月に3週にわたって、3年生のクラスで「自分のメディアの使い方」について考えてもらう授業をしました。

1回目:自分のメディアの使い方を書いてもらう

 授業の最初に、「インターネットとかテレビとか新聞とか、みんなが何かを知るときに使っているものを“メディア”と言います」と子どもたちに伝えて、自分がいまメディアを使ってどんなことをしているのかを書き出すワークシート「メディアの使い方を書こう」をスクールタクトで配付します。

 ワークシートは4つに区切って、「学校のコンピュータ、iPad」「家のコンピュータ、iPad、スマホ」「テレビ」「本や新聞」というふうにメディアの名前を書いておきました。子どもたちに、平日の1日を考えてもらって、それぞれの区分にメディアを使ってしていることをたくさん書き出してもらいます。
 「学校のコンピュータ、iPad」の区分に子どもたちは、「カフートやった」「びすけっと」「キーボー島アドベンチャー」「スクールタクト」「毎パソ」というふうに書いていました。僕が教えているカズトロジーはアフタースクールの授業なので、淑徳小学校の正課の授業で、自分のiPadで使っているツールやコンテンツを知ることができました。また、「家のコンピュータ、iPad、スマホ」の区分には、「パパのパソコンで英会話のオンラインレッスン」というふうに学習系のコンテンツも入りますし、「YouTubeを見た」「プロ野球スピリッツやった」などのようにエンタメ系のコンテンツも入ります。

 最初は自分のワークシートに集中して書き出してもらって、途中で他の人が書いているのも見られるように共同閲覧モードをONにします。そうすると、子どもたちは他の人がどんなことを書いているのかを見て、自分の使い方を思い出してワークシートに書き足している様子も見られました。

 このときには、子どもたちが思いついたことをどんどん書いてもらうのがいいと思います。特に、「家のコンピュータ、iPad、スマホ」と「テレビ」の区分に、子どもたちはどんどんエンタメ系のコンテンツ名を書いていきました。僕がまったく知らないものもたくさんあったので、子どもたちのワークシートを見ながら、「それ何?」と質問していろいろ教えてもらいました。

2回目:メディアに使っている時間をスプレッドシートで可視化する

 子どもたちがメディアの使い方をだいたい書き出すことができたら、次にそれぞれのメディアの使い方に、どれくらい時間をかけているのかを「分単位」で書き加えてもらいます。子どもたちにお手本を見せるとすぐに、「カフートやった 10分」のようにどんどん書き足していきます。すごく細かくなってしまうものは、まとめて合計で「マンガ 30分」というふうに書いてもらいます。
 こうしてそれぞれのメディアの使い方の時間を書くことができたら、それを全部足し算することを伝えます。「全部まとめて表に入れましょう」と伝えて、スクールタクトの「資料」で共有してあるGoogleスプレッドシートのリンクを開いてもらいます。
 クラス全体で共有しているGoogleスプレッドシートで、一人ひとりの名前をタブに入れているので、自分の名前のタブを選んでもらいます。一人ひとりのタブに表が用意してあり、「学校のコンピュータ、iPad」「家のコンピュータ、iPad、スマホ」「テレビ」「本や新聞」の4つの区分にそれぞれ何分使っているのかを数字で入力すると、自動的に割合が計算され、下に円グラフが表示されるように設定をしてあります。
 スクリーンに操作方法を映して見せるときに、数字を入れるとグラフが自動的に表示されるところで子どもたちから驚きの声があがります。さらに、数字を書き換えれば自動的にグラフも変わることも見せます。スプレッドシートでの計算やグラフ作成などの操作はまだこれからでいいかと思っていて、まずはスプレッドシートで「どんなことができるのか」を体感してもらおうと考えました。

 子どもたちに自分のスプレッドシートで数字を入力してグラフを作ってもらいます。数字を全角にしてしまって計算ができなかったり、セルの中に「分」と単位も一緒に入れてしまう子がいます。こうした失敗もやってみるといいと思っています。操作方法の説明のときに、半角数字で入力してほしいこと、計算するために「分」という単位は入れないでほしいことは伝えていますが、それでも自分で間違えて、それを直す体験をする方が定着すると思います。

3回目:自分のメディアの使い方をふりかえる

 Googleスプレッドシートで表示された、自分が「学校のコンピュータ、iPad」「家のコンピュータ、iPad、スマホ」「テレビ」「本や新聞」のそれぞれに何分ずつかけているのかを示す円グラフを、スクリーンショットを撮ってスクールタクトで配付したワークシート「自分のメディアの使い方を見て」に貼り付けてもらいます。

 ワークシートには、「自分のグラフを見て…」と「他の人のグラフを見て…」の2つのスペースを作りました。自分のグラフを見て、自分のメディアの使い方についての感想を書いてもらって、その後で、他の人のグラフを見て感じたことを書いてもらいました。子どもたちが書いてくれた感想のいくつかを以下に紹介します。

  • 「自分のグラフを見て…」
    • 家にあるコンピュータ多い
    • 意外にテレビの時間が多かった
    • コンピューターが多すぎて草 コンピューターではほとんど寿司打とタイピングコロシアム
    • 学校のコンピューターの方が本より多かった
    • こんなにまんべんなくなっているし。こんなに使っているなんて初めて知りました。
    • 本や新聞を学校で指定された時以外全く読まないのでもっと読まないといけないなと思いました。
    • 本多いな。ゲームは時間制限されてるけど、意外と多いな。そういえばテレビ少ないな。
    • テレビ中毒を直そうと思います!!
  • 「他の人のグラフを見て…」
    • みんなちがっておもしろい
    • テレビを長く見ている人もいるし、本を長く読んでいる人もいた
    • みんないい時間をすごしている。。。。うらやましいぃぃぃぃぃぃぃ
    • みんな家のコンピューターが多い
    • みんなもテレビいっぱい見てるんだなと思いました。
    • みんな時間の使い方上手いな(?)私も見習お

 「ゲームを減らそう」とか「本を増やそう」とか思わなくても別にいいと思います。まずは、いまの自分がどれくらいの時間、どんなメディアに接しているのかを可視化して、自覚する第一歩になればいいなと思います。子どもたちは、これからメディアを通じてますます多くのコンテンツに触れていくと思うので、そのときにこうして「どれくらいの時間を使って(しまって)いるのか」を自分で可視化する方法もあるのだ、ということを体験しておくことが大事だと思います。

 No.2に続きます。

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◆ ◆ ◆

 この「メディアの使い方」を自分でふりかえる授業は、2023年度・2024年度と連続で3年生の授業で実施して、少しずつ改訂しているものです。子どもたちの反応、書いている内容などを見ながら、少しずつワークシートを変えています。これまでの2年間の実践へのリンクも貼っておきます。

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(為田)