教育ICTリサーチ ブログ

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淑徳小学校 淑徳アルファ カズトロジー 授業レポート No.2(2025年9月〜10月)

 弊社フューチャーインスティテュートは淑徳小学校放課後クラブ「淑徳アルファ」内で、コンピュータを使ってさまざまな活動を行う授業「カズトロジー」を実施しています。3年生の授業で9月から10月にかけて、5回の授業でViscuitを使ってプログラミングをしました。自分で描いたイラストを直感的に動かすことができるので、僕はViscuitを子どもたちに教えるのが好きです。ただ、1時間だけだと「楽しく動かして終了」という感じでものづくりのおもしろいところ(と大変なところ)にまで届かないので、5回ではありますが、長期的にViscuitを使う授業を行っています。

 何もテーマを決めないと長期的にViscuitを扱うのは難しいので、「簡単なシューティングゲームを作る」という大きい枠組みは僕が決めて、毎回の授業で少しずつできることとその操作方法を伝えて、子どもたちに自由に作ってもらう時間をとっていきます。
 1回目の授業では、「キャラクターの絵を描く」「キャラクターをメガネで動かす」「メガネを使って、キャラクターをクリックしたら動くようにする」ということを少しずつ紹介して実践してもらいます。
 2回目の授業では、キャラクターが打てるビームやミサイルのようなものを描いてもらいます。そして、キャラクターをクリックするとビームやミサイルを出せるようにします。僕がデモンストレーションで描いて動かして見せるのは本当に簡単なものですが、それを見て子どもたちは「ロケットを飛ばすのでもいいよね?」「どんぐりを投げる感じでもいい?」というふうにアイデアを自分で広げて自分のコンピュータで実践していきます。
 3回目の授業では、ビームやミサイルが敵のキャラクターに当たったときにどうするか、条件付けをメガネを使ってやる方法を紹介します。このあたりまで要素を増やすと、あとは自分たちで好きなようにアレンジをしていきます。

 子どもたちは周りの子たちといろいろ相談し合ったり教え合ったりしながらViscuitを使っていきます。ちょっと遠くに座っていても、おもしろいゲームを作っている子を見つけたらそこまで行って、画面を覗いて笑い合ったりもします。けらけら笑った後に、「え、これって、どうやってんの?」と質問したりする場面が増えていきます。こうした時間がプログラミングには大事だと思います。

 それでも、全5回の授業の最後の方になると、どうしてもプログラミングが好きな人とそうでもない人、得意な人とあまり得意でない人が分かれてきてしまいます。今回の全5回の授業では、アイデアは浮かぶけどどうやって実現したらいいか分からない子を、Viscuitが得意な子が助けてアイデアを実現してあげている場面が見られました。
 こうして長所を組み合わせて助け合うのもいいなと思ったので、「アイデアを出す人と、Viscuitで作る人がバラバラになってもいいよ。自分の得意なところでおもしろいことができたらいいよね」とみんなに伝えました。
 こうして苦手なところを助けてもらう体験をしてほしいと思うし、プロジェクト的に何かに取り組むことの最初の一歩になればいいなと思います。

 No.3に続きます。

(為田)