東北大学の堀田龍也 先生と京都教育大学附属桃山小学校の樋口万太郎先生の編著『やってみよう! 小学校はじめてのオンライン授業』をKindle版で読みました。
この4月から5月の2ヶ月間は、コロナ禍によって、小学校から大学まで、学校でこれまでの授業ができない状況になって、「ならばオンライン授業を…」ということに学校も先生方も保護者も一気に関心をもった時期だったように思います。この2ヶ月を経て、(大人がリモートワークなどを経験したことも合わさって)オンラインで学ぶこともある程度できて、今までの学校でできていたこと/できていなかったことが分かってしまったように思います。逆に、「学校は勉強を教えてくれる場所だけではなかったんだな」ということもわかったと思います。これから、学校は真価が問われる時期になっていってほしいと思っています。
だからこそ、休校状態が終わり、分散登校などさまざまな形で授業がスタートをしつつあるこのタイミングで、いや、このタイミングだからこそ、「オンラインでどんなことができるのか?」ということを考える必要があるのではないかと思っています。子どもたちの学びを止めないために、どんなことがオンライン授業でできるのかを知って、準備を進めていくことは本当に大切なことだと思っています。
この本では、たくさんの先生方が、オンライン授業の事例を紹介してくれている本です。いろいろな事例が読めるというのは、本当に意味のあることだと思います。さまざまな授業が紹介されているだけでなく、朝の会を行ったり、学級通信を送ったり、健康観察をしたり、という事例もたくさん紹介されています。
すべてを自分の学校に導入する必要はないと思っています。地域や学校などによって、必要とされていることも違うのは当然です。ただ、いろいろな事例を知っていればこそ、自分たちの学校にあう形を作れると思います。ぜひ、お読みいただければと思います。
(為田)