教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

授業で使えるかも:身のまわりの文字デザイン探偵団

 雪朱里さんの『もじモジ探偵団 まちで見かける文字デザインの秘密』を読みました。街の中で見つけられるさまざまな文字デザインについて、デザイナー視点でいろいろと知ることができました。車のナンバープレートのフォント、看板のフォント、道路に書かれている「止まれ」の文字のフォントなど、細かく見てみるとおもしろい。

 文字のフォントと言えば、3月に発売した『学校のデジタル化は何のため?』の表紙案が出たときに、編集の方に「いいじゃないですかー!この字体、大好きな鶴見俊輔さんの著作の表紙でよく使われていた字体に似ていて、すごく好きです。」と返事したら、「そうなんです、平野甲賀という有名なデザイナーが多用した書体風。ついでに、為田さんも鶴見俊輔先生好きでよかった♪」と返事が返ってきたのを思い出しました。すぐにこの返事ができるあたり、プロはやっぱりすごい!と思いました。

 表紙のフォントは下の写真の感じです。大学時代に読み漁っていた、鶴見俊輔さんの本の表紙の文字によく似ているな、と思って。専門家が見たら、似てないのかもしれない(笑)でも、たくさんのデザインを知ってこそ、違いがわかるようになる=解像度が上がっていく、というのはおもしろいかな、と思いました。

 中学校や高校の美術の教科書で、こうしたデザインは取り上げられているのを見たことがあるような気がするので、授業のなかで使われている先生もいるかもしれないですね。
 一人1台のタブレット端末で、写真の撮影と写真データの共有はすごく楽になったので、生活の中でおもしろい形をしている文字を撮影してきてもらって、それをみんなで分類してみたり、「どんな意図でこんな文字にしているのかな?」と考えてみたりしたらおもしろそうだな、と思いました。
 図書室や家にある表紙の文字デザイン、お菓子やゲームなどのパッケージに書かれている文字デザインなど、いろいろなものを子どもたちが見つけてきてくれるんじゃないかな、と思います。

 まずは自分がもっている授業で、子どもたちと一緒に楽しみながらやってみようかな、と思います。授業のアイデアリストの中に入れておきます。

(為田)