渋谷未来デザインが、東京都渋谷区における教育・学びのあり方についてまとめたホワイトペーパー「未来の学校」を読みました。このホワイトペーパー「未来の学校」は、「SOCIAL INNOVATION WEEK(SIW)2024」の「SIW DIALOG」にて行われた議論と実践をもとに、次世代の学びを共創するための課題と提言をまとめたものだそうです。

特に好きだったのはp.5にある、渋谷らしい学びと「学び」の未来像に向けての「具体的な道筋」について書かれていたところです。
学校は本来、未来を担う子ども達を育む場所で、その学習環境のアップデートは必須だ。教科書から一人一台のタブレットへの変化は学習環境の何をアップデートできたのか?本来子ども達が「学校」に集まる意味を見つめなおし、集団やグループワーク、世代を超え、国境や様々な境界を超えた「学び」に出会える場所として学校は存在している。そして学校は地域の中でも最もアップデートされた「場」であるべきだ。次世代の若者達は、テクノロジーの恩恵を活かし、新たな価値観を育む権利を持っている。そのために必要な要素を私達は以下の5つと定義づけた。
- 家庭では再現できない特別な協働的な学びの空間
- 地域を超えて世界・歴史とつながるネットワーク環境
- 机に向かう学習から解放され、身体感覚を伴う学びができる場
- 私や私達のアイデアを形にするAIの活用環境
- 教えられるのではなく、内発的なモチベーションで創造性を育める仕組み
こうして目指す方向性が言語化されることはとても大切だと思うのです。
この後で、渋谷区の先生方が外部の企業と一緒に取り組んでいる探究学習の事例もたくさん紹介されています。じっくり読んで勉強したいと思います。
(為田)