教育ICTリサーチ ブログ

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学校教育でのプログラミング学習普及にむけて ~ 日本初の「Minecraft を活用したプログラミング授業」実証事業のご報告 ~を読んで

 プログラミング教育について、有識者会議から議論のとりまとめが出ました。

  • 目的はプログラミング言語の使い方を覚えることではない
  • プログラミング的思考は、将来どんな職業に就くとしても時代を超えて求められる
  • 次期学習指導要領の総則に位置づけるが、具体的にどんな教科や学年で教えるかは各学校が決める
  • 小中高を見通した観点からは小学校高学年での実施が効果的だが、中〜高学年の幅の中で対応
  • ICT環境の整備や指導体制の確保が不可欠


http://www.asahi.com/articles/ASJ634PTMJ63UTIL038.html


 そうした流れのなかで、マイクロソフト公式ブログで学校教育でのプログラミング学習普及にむけて ~ 日本初の「Minecraft を活用したプログラミング授業」実証事業のご報告 ~を読みました。
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 渋谷区の猿楽小学校で10コマかけてプログラミングを学ぶコースを実証事業として行なった、ということです。10コマのなかで、どんなことが話し合われていたのか、興味あるなあ。
blogs.technet.microsoft.com


 今回の猿楽小学校での実践で行なった内容についても書かれています。

 10時限(45分 x 10コマ)の時間で、プログラミングの基礎から整地プログラミングの実践、また手作りによる家の創作を行いました。

 整地プログラムについては、シンプルなタートルを動かすプログラミングになっていました。それで条件分岐などを学ぶ、ということです。
 自分で整地した土地に、各自が自分の家を作り、それをまとめて街とする、という課題が出ていたようです。それぞれの作品をまとめて見られるサイトもあります。
www.rinkak.com

◆ ◆ ◆

 Minecraft、子どもたちがとても楽しんでいるのはわかります。実際にその様子も見ている。先生方が教えるのでなく、子どもたち同士での教え合いもたくさん見られるし、主体的に学んでいる様子も見られます。
 ただ、「プログラミング的思考」というものがそもそも僕の中でどんな定義付けをしたらいいのかがわからないので、Minecraftを使った授業を評価できないのかな、と思っています。

 プログラミング教育、まだまだ自分のなかで思考中であり、いろいろな情報を整理している過程なのですが、カリキュラムを作っていく観点から見るのが好きなので、学習目標として何が設定できるのか、を中心に考えてみたいと思っています。

(為田)