Amazonが先生向けのオンライン・エデュケーション・リソース(OER)プラットフォームとして、Amazon Inspireをスタートするそうです。
さっそくアクセスしてみると、アクセスコードを入力して使えるようになるらしい。
動画だけをざっと見てみると、さまざまな教育コンテンツを簡単に検索することができる、というものらしいです。学年ごとに検索もできるし、教科ごとにも検索できるし、メディアタイプでも検索できるようです。メディアタイプでの検索は、電子書籍や動画や音声などなのだろうか。
TechCrunchの記事を読んでみると、サードパーティーからの教材の提供もあるようですが、基本的には先生方が作ったものを共有するプラットフォームにしたいようです。
Inspireを使う動機(インスピレーションとも言える)は、教育者はこれまで教材が得られるところを探していたことがある。また、自分が持っている教材を共有することもありうるだろう。「アメリカには1万3000以上の学区があり、そこの人たちと話した結果、何度も同じ話を聞きました。それは、自分たちで教材を作ったことがあり、また他の人たちも同じような教材を作っていることを知っているという話です」と彼は言う。しかし実際にそういった教材を見つけるのには細かい作業が必要で「サイトやブログを介してたどり着く」のだという。
教師は授業の教材を探すのに週に12時間ほど費やしているとAmazonは推定する。探す時間を削減できるのなら、そういった教師に訴求することができるだろう。「全ての教師にリソース面で貢献してもらいつつ、教師の教材を発掘する助けになれば、全国にいる300万人以上の教師のためにアクセスを広げることができるでしょう」という。
Amazon、無料の教材プラットフォーム「Amazon Inspire」のローンチで教育分野に参入 | TechCrunch Japan
日本でも、教育委員会がこうしたデジタル教材をシェアしていこうというプラットフォームを用意しているのを知っているけれど、あまりうまくいっているところを知らないので、「すごい!」と素直に思えないのですが、うまくいくといいな。
デジタル教材を探す人にはすごく便利なサイトになって、デジタル教材をアップロードする人はあまりいない、というふうになってしまいそうかな?と不安でもあります。アメリカではTeachersPayTeachersのように先生たちにもシェアの文化があるのかもしれないけれど、日本でうまくいくでしょうか。
それよりは、良質なコンテンツをサードパーティーが提供してくれればいいな、と思います。コンテンツの質が上がって、圧倒的な量を得て、それが簡単に検索できる、というふうになればユーザーが増えていくと思います。まずユーザーが増えないと、プラットフォームとして多く使われるようにはならないと思うので。
まずはどんなふうなのかを見てみたいので、ユーザー登録して、アクセスコードが送られてくるのを待ちます。数週間かかるのか…。どんなのが出てくるのかな。
幼稚園からK-12までが対象学年だそうなので、小学校英語で使えそうな教材も検索できるかもしれないですね。
(為田)