山田吉彦『海から見た世界経済』を読みました。海にまつわる統計データなどをベースにして、世界経済を語る本でした。中に書かれていたデータ、Webでも見られそうなものが多いかもしれない…と思って、少し探してみました。こういったところを切り口にして、地理や政治経済の授業に入ってもいいのではないかと思いました。
海運、貿易について
船がどれくらい海を通っているのかという統計も出ていたのですが、「これもきっとネットでありそうだな」と思ったので、調べてみたらやはりありました。「MarineTraffic」というサイトです。
www.marinetraffic.com
ためしに地中海はアテネ周辺を見てみると、たくさんの船が航行しています。
海上交通の要衝と呼ばれるところだと、もっとでしょうか…。思いついたのはニュースで聞くことが一時期多かった、「ホルムズ海峡」。画面左にある検索ボックスに「ホルムズ海峡」と日本語で入力してみると、地図がホルムズ海峡に変わります。
さらに、Density Mapsのボタンを押すと、どこを船がよく通っているか、よりわかりやすくなります。
Density Mapsのままで、ぐっとひいて世界全体で見るとこんな感じです。うーむ、世界の海運、すごい…。こうして視覚化されると印象も強まります。
パナマ運河
海運のことについて考えると、スエズ運河とパナマ運河は必ず出てきます。そう言えば、パナマ運河を航行する船の様子をタイムラプス映像で見ることができます。太平洋と大西洋と、水位が違うために、何回か水位を合わせるドックに入ります。
www.youtube.com
ところどころ映像で、島の名前なども出てくるので、合わせてGoogleマップやストリートビューを見せたり、Google Earthを連動して使えばおもしろそうだと思いました。
こうしていろいろと使えそうなサイトをまとめて、URLなども付けておいてくれる本は、そのうち出てきそうな気がします。Kindleであればもうできるわけで、すぐでしょうね。
本でなくても、単元ごとに「参考になりそうなサイト」を先生方が共有するというのでもいいですが。そうした動きがあれば、ぜひ取材に行きたいので、教えていただければと思います。
(為田)