2017年6月5日に、“「未来の学び」のビジョンと課題”に参加させていただきました。このセミナーは、ICT CONNECT 21主催、未来の学びコンソーシアム後援のセミナーで、省庁・教育委員会の皆様、自治体職員の皆様、校長・副校長・教頭および教師の皆様、大学の先生等、教育関係者(私企業を除く)限定セミナーでした。
以下は、あくまで為田の個人的な解釈としてのセミナーレポートとなります。ご了承ください。
会場となった明治大学駿河台キャンパスの教室はほぼ満席でした。最初に、ICT CONNECT 21の会長である赤堀侃司先生からのご挨拶がありました。以下、ご挨拶の中からとったメモを公開します。
「全国に1800ある教育委員会をコネクトしたい」という思い、そしてその動きは非常に価値があると思います。こうしたセミナーをセッティングしてくれることも、とても価値のあることだと思います。
続いて、文部科学省生涯学習政策局 佐藤安紀生涯学習総括官からの挨拶です。こちらも、メモを公開します。
- 2020年から小学校でプログラミング教育を開始することとなった。
- コンピュータのしくみ、プログラミングを学ぶ必要性。これは、コンピュータサイエンティストの間で1980年代から、盛んに議論されてきたもの。
- 第4次産業革命、進化したAIがさまざまな判断をしたり、身近なものがコンピュータやネットワークにより最適化され、社会や産業が変化していく時期になる。
- 日本はこれから中長期的に成長を実現していく。
- IoT、ビッグデータ、シェアリングエコノミーなど、こうしたものを取り入れて、社会課題を解決していく必要がある。
- 日本は少子化×超高齢化の社会。アジアのなかでも、いちばん進んでいる。日本がこれから成長していく、そのために技術を使っていく。
- そのために、課題解決能力、論理的に物事を考える力、計算論的思考(Computational Thinking)が大事な力になってくるので、小学校段階からプログラミングを学ぶようにする。
- Google社の人から、クラウド技術や、ブラウザベースで動くさまざまなアプリケーションの説明などもあるだろう。日本の学校では、コンピュータといえば長い間、PCにソフトウェアをインストールして、インターネットに接続する、というのがずっと行われてきた。だが、これからの新しい技術も知りながら教育現場での普及も一緒になって考えていく必要がある。
最後の「これまでの学校でのICT」についての言及はとてもよいと思いました。学校の先生方の「コンピュータと言えば○○なイメージ」を訊いてみたら、実はとても昔のイメージが出てくるのかもしれません。
ですが、子どもたちはこれから、最新の技術(テクノロジー)を搭載したコンピュータを使います(どんな形のコンピュータになるかも、予測は難しいですが)。最新の技術(テクノロジー)を使って自己実現をしていきます。だからこそ、「これからの新しい技術(テクノロジー)も知りながら…」という方向性について発信をする必要もあるし、教育現場に伝えていく必要がある、と思いを強くしました。
No.2へ続きます。
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(為田)