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墨田区立錦糸中学校 授業レポート No.2(2024年12月2日)

 2024年12月2日に墨田区立錦糸中学校を訪問し、宇佐見智子 先生が担当する2年2組の理科の授業を参観させていただきました。

 授業の最初の10分間で、生徒たちは自分のiPadでQRコードを読み込んでKahoot!で復習テストを行いました。宇佐見先生は「9割くらいは正解してほしいですかねー」と言います。Kahoot!の問題は、前時での「電流、電圧」から12問が用意されていました。語句を覚えているかだけでなくて、計算問題なども含んだ問題でした。
 宇佐見先生は「今日は個人戦で」と言っていたので、普段からこうしてKahoot!を使った復習テストをチームモードでも行っているのかなと思いました。

 その場で選択肢ごとの回答者数が表示されるので、間違えた人数が多かった問題については、Kahoot!の進行を一時止めて、問題を間違えた直後のタイミングで宇佐見先生が解説を行っていました。12問すべてが終わった後でも、宇佐見先生は「しっかり復習してください。30秒で」と言って復習の時間をとっていました。
 Kahoot!をただのゲームにするのではなく、学習内容の定着のためのツールとして活用するためには、宇佐見先生がしたように復習する時間を作ることが大事だと思います。

 Kahoot!が終わると、宇佐見先生はプリントを配布します。また、ロイロノート・スクールで、実験の進め方の資料と結果を書き込むワークシートを生徒たちに配布してから、実験内容を説明していきます。

 この日行うのは、電熱線に電流を流して、発熱量が何によって決まるのかを調べる、「電流による発熱量」の実験です。ロイロノート・スクールで配布された「実験の進め方の資料」のカードを見ながら、生徒たちは実験の進め方を確認していきます。
 実験の目的や進め方の説明だけでなく、「電力とは?」「電力の求め方は?」などポイントを復習するために書き込むスペースなども用意されていて、キーボード入力やペンで手書き入力をして実験の進め方と同時に既習事項の確認を行っていました。

 実験をどのように行うのかについては、宇佐見先生が自分のiPadの画面を共有しながら説明しました。実験器具の配置や接続の仕方など、細かいところを自分のiPadで大きく見られるのは、わかりやすいと思いました。

 今回の実験では、「電圧を変えて発熱量の違いを見る実験」と「時間を変えて発熱量の違いを見る実験」を各班が行います。クラス全体で実験結果の比較ができるように条件制御をしているので、各班で違う条件で実験を行います。各班の実験結果は、Numbersを使ってスプレッドシートにまとめて整理します。
 実験結果のまとめ方も、画面共有しながら「Numbersの網掛けのところにデータを入力してもらいます」と宇佐見先生が説明していました。これも手元でしっかり見せられるのがいいと思いました。

 各班で実験をスタートさせます。温度の計測結果を記録係がNumbersでスプレッドシートに入力していきます。

 Numbersのスプレッドシートは共有されているので、他の班の実験結果を見ることもできます。あまり水温が上昇しなかった実験をしていた班が、他の班のスプレッドシートを見て、「え、すごい変わってる班もあるんだけど…」と不安になり、他の班と違う電圧で実験をしていることを確認して「ボルトが大きいからじゃない?」「うちら、ボルトが小さかったから水温が上がってないのかも」と話し合っていました。こうしたやりとりは、Numbersで実験結果が共有されているからこそ生まれるものだと思います。
 こうした班の中でのやりとりから、先生が問いを立ててみんなで話し合っていくことで、実験結果からの学びをより深められるのではないかと思いました。

 それと、小さい工夫ですが、iPadの充電ケーブルをいつでも使っていいようになっているのがいいと思いました。生徒たちは、iPadの充電がなくなってくると理科室のテーブルのところで各自充電しながら学習していました。
 生徒たちが自分でどうにかできる環境があれば、「先生、充電がないです」とわざわざ言いに来ないし、授業が止まることもありません。基本的なルールは「充電して授業に出るように」だと思うのですが、アクシデントがあってもこうして生徒が自分で解決できる環境を作っておくのは大事だと思います。

 No.3に続きます。
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(為田)