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戸田市立芦原小学校 授業レポート No.2(2025年3月6日)

 2025年3月6日に戸田市立芦原小学校を訪問し、中村美穂 先生が担当する2年1組の国語の授業「楽しかったよ、二年生」を参観させていただきました。

 授業の最初に、Chromebookを使って漢字を復習しました。中村先生が「漢字Kahoot!をします」と言うと、子どもたちは大喜びでした。
 ところが、ネットワークが不調でKahoot!にアクセスできない子が何人かいたので、全員がKahoot!にログインできるまでに時間差ができてしまいました。その合間に、中村先生は「空書きクイズをしましょう」と言って、何人かの子どもたちに漢字を大きく空書きをしてもらって、その漢字を当てる「空書きクイズ」をしていました。こういうちょっとした活動の隙間を埋める活動があるのはよいと思います。
 みんながログインできたら、Kahoot!をしました。最後の結果発表まで、子どもたちは集中して漢字の復習ができていました。
 Kahoot!だけでなく「空書きクイズ」でも子どもたちはとても楽しそうに漢字の学習に取り組んでいたのが印象的でした。Kahoot!だから楽しいのではなく、漢字をみんなで学ぶのが楽しい、という学びの場に教室がなっていることが大事だと思いました。

 「漢字Kahoot!」をした後、中村先生は電子黒板にデジタル教科書の「楽しかったよ、二年生」のページを開いて、「2年生の1年間でいちばん思い出に残っていることを発表してもらいたいと思います」と言います。
 そう言われていきなり思い出に残っていることを発表できるものではないので、中村先生は「どんな楽しかったことあったかな。行事、音楽会、スポーツデー、学習、とびばこ、ドッジボールとか?遊びだと、鬼ごっこ楽しかったなー、とかあるでしょう?」といろいろな例を挙げていきます。すると子どもたちも、中村先生が挙げてくれる例に「うん!楽しかった!」「ぼくはそれがいちばんだな!」と反応をしていきます。
 こうして自分たちの中にある楽しかったことを思い出してもらったところで、「自分はこれが思い出に残っているな」ということをクラス全体で共有していきます。子どもたちにオクリンクプラスにログインしてもらって、「みんなのボード」にカードを作成して「思い出に残っていること」を書き込んでもらいます。「みんなのボード」では、子どもたちが書き込んだカードが並んで表示されるので、他の人が書いたことも読めるようになります。
 また、オクリンクプラスではスタンプを押すこともできるので、自分のカードを書き終わった人には、「他の人が書いたカードを読んで、なるほどね、と思ったら、スタンプを押してあげてください」と中村先生が言うと、いろいろなリアクションがスタンプを通じて行われていました。

 少し時間をとって、みんながカードを書いたら、全体で共有する時間をとります。みんながそれぞれにカードを書いて、それぞれに読んでスタンプでリアクションをして終わり、ではなくて、先生といっしょにみんなで読み合わせて、よかったところを共有したり、言葉が足りないところを深めたりする活動をすることが重要だと思います。

 中村先生が「画面、ななめ45度お願いします」と言うと、それを合図に子どもたちはChromebookの画面を45度に傾けて画面が見えなくなるようにして、前を向いて中村先生の話を聴く姿勢をとりました。こういうちょっとしたルールの工夫は大事だと思います。

 みんなが書いた「思い出に残っていること」では、どんな言葉が多く書かれたのかを見るために、中村先生はオクリンクプラスでワードクラウドを表示します。たくさんの人に書かれている言葉は大きく表示されます。ワードクラウドを見ると、「ともだち」「スポーツデー」「遠足」「はじめて」「できる」「さつまいも」「カフート」などの言葉が大きく表示されていました。

 クラスのみんなが書いた「思い出に残っていること」にどんな言葉が使われているのかをワードクラウドで見て参考にしながら、子どもたちは「思い出に残っていること」を発表するための文章をロイロノート・スクールでまとめていきます。
 中村先生が配布したワークシートのカードは、「とくに思い出にのこっていること」が白いカードで1枚、「したこと」が緑のカードで2枚、「おもったこと」が黄色のカードで2枚、つなげられていて、これを順番に書いていくと、「思い出に残っていること」を発表することができるようになっています。最初に中村先生が例を書き込んで、どういうふうに書いていけばいいのかを子どもたちに紹介します。

 ここからは、それぞれ自分で「思い出に残っていること」を書いてもらいます。中村先生が「一人でもくもくやりたい人は教室の後ろの方、友達と話しながらやりたい人は教室の前の方」と言うと、子どもたちは机を動かして自分の好きなところでワークシートに取り組み始めます。
 一人でやりたい子が1/3くらいで、残りは友達とやる方を選んでいました。「これだけは一人で考えたい」「こういうのは一人でやりたい」という声が聞こえました。こうやって自分で決められるのはすてきだと思います。

 ロイロノート・スクールのカードに、「とくに思い出にのこっていること」「したこと」「おもったこと」のパートごとに自分でどんどん文章を書いていきます。デジタルなので何度も書き直すこともできるし、カードの順番を自由に変えることもできるので、発表の準備をこうしてロイロノート・スクールのカードで行うことは意義があると思います。
 次回以降の授業で、さらに発表するために書く活動が続いていくと思います。

 No.3に続きます。
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(為田)