2025年5月12日に神奈川県立上鶴間高等学校を訪問し、相馬臣彦 先生が担当する1年2組の情報Ⅰの授業を参観させていただきました。
授業の最初に、マナビジョンのサイトにある教材を使ってタイピング練習をします。タイピングの練習時間を自由に決められるので、3分間に設定して練習していきます。
タイピングの練習が終わったら、一人ずつスプレッドシートに「日付」「3分の記録」「頑張ったこと」を入力します。日付ごとに記録を入力すると、最高記録と平均記録が自動的に計算されて表示されるようにスプレッドシートが設定されています。相馬先生からのコメントを書く欄も用意されているので、スプレッドシートを通じてタイピング練習をチェックできるようになっています。
この日の授業のテーマは「知的財産権・著作権」でした。相馬先生が「中学校で著作権について聞いたことがある、習ったことがある人、どれくらいいますか?」と質問したときには、半分くらい手が挙がりました。相馬先生は、今日勉強する内容は、インターネットやスマホを使って生活しているみんなと関わりが深いところです、と伝えていました。
この日の授業は、生徒たちが自分で教科書を読んでプリントの空所に書き込みをし、それについての答え合わせと解説を相馬先生がしていく、というサイクルを3回する形式でした。
電子黒板に映すスライドのイラストのいくつかは、生成AI「Gemini」に作ってもらった、ということを相馬先生が生徒たちに伝えていました。こうして、実際に生成AIがどんなことに使えるのかを授業の中で先生が少しでも伝えていくことは大事だと思います。
個人的に印象的だったのは、「知的財産」「知的財産権」「産業財産権」「著作権」という4つの重要用語が紹介されたところでした。高校生になるとさまざまなコンテンツに触れる機会も多いと思います。二次創作的なものを通じて、知的財産に知らず知らずのうちに関わっている生徒もいるのではないかと思います。
「これって、いいのかな?」というような身近なトピックと絡めて話題を提供してもらったり、みんなで「これは著作権的にいいと思いますか?」とクイズ形式にしてもいいかもしれません。「高校生になじみのありそうな事例を出してみて」とGeminiに依頼してみてもいいかな、と思いました。
No.6に続きます。
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(為田)