2017年2月26日に、古河市とねミドリ館で開催された、第4回古河市教育ICTフォーラムに参加してきました。日程は2日間で、2月25日が「プログラミングデー in KOGA これならできる2020年のプログラミング授業」、2月26日が「教育ICTフォーラム 学びのゴールはプレゼンテーション」となっていました。
今回は、2月26日の10時から行われた、オープニングセッションでステージに上がった、電子打楽器奏者 MASAKingさんのステージをレポートしたいと思います。
MASAKing(鈴來正樹)さんは、ステージにも立つエンターテイナーであり音楽家です。かつて小学校の教員をしていたこともあり、現在でも全国の学校を回って、音楽の授業を行っているそうです。今回のオープニングセッションでは、「プログラミング教育+音楽」という切り口で、実際に授業でやっていることを見せてくれました。
MASAKingさんがステージに立つと、前に置いてあるハンドソニックという電子楽器の前に立ちます。そして、後ろには世界中の楽器が映し出されます。ハンドソニックだけで、世界中の打楽器の音を表現していきます。
まったく聞いたこともない楽器の音を聴くことができて、本当におもしろかったです。電子楽器、こんなにいろいろな音色を出すことができるのですね。これらの楽器をすべてリアルに買い揃えたら、いったいどれくらい音楽室の機材にお金がかかるでしょう…。ハンドソニック1台で、いろいろな音色に触れる、ということで、音の世界への入口をとても広くすることができそうだと感じました。
途中、客席にいた児童にステージ上に上がってきてもらう、という場面もありました。MASAKing先生、子どもを楽しく演奏させるのもとても上手でした。事例として見せていただいた授業の様子も、本当に子どもたちは楽しそうでした。
自分自身が、楽器が苦手であまり音楽の授業が楽しかった思い出がないので、こんなに楽しいワークショップで、ハンドソニックを叩かせてもらったり、ナマの楽器と合わせてハンドソニックを演奏できたりするのは楽しそうだな、と感じました。
オープニングセッションが終わった後、MASAKing先生とお話をする機会がありました。実際に学校で行っているワークショップの話になったときに、「例えば、リコーダーが苦手で音楽自体を嫌いになりかけている子が、ハンドソニックをきっかけにして改めて音楽に興味を持つこともあります。楽器の技術習得にかかる時間を短縮して、とにかくまずは音楽を楽しむ。それが学びを深めていくきっかけになり、そこで得た感動体験が音楽のみならず、他教科の学びと繋がっていく。音楽の力は無限大です。」とおっしゃられていました。これはまさにそうだな、と思います。
現行の学習指導要領、音楽の目標には、以下のように書かれています。この目標を実現するために、電子楽器が先生たちに与えてくれる教え方の選択肢や、子どもたちに与えてくれる「音を奏でる楽しさ」「みんなで音楽を聴く楽しさ」という感性などは、非常に大切なものではないかと思いました。
表現及び鑑賞の活動を通して,音楽を愛好する心情と音楽に対する感性を育てるとともに,音楽活動の基礎的な能力を培い,豊かな情操を養う。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/syo/on.htm
MASAKing先生は、学校でのワークショップもされているそうですので、気になった方は、ぜひコンタクトしてみていただければと思います。
https://masaking.jimdo.com/
No.3に続きます。
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(為田)