日野市の「電子図書館を活用し、子どもの読書や学習の支援を強化」するというニュースリリースを見ました。日野市のサイトでリリース全文を読むことができます。
リリースを読んでいて、おもしろいと思ったのは次の3点です。その下にコメントを書いておきます。
「市内の全児童・生徒および教員に電子図書館専用IDを配布」
市内の小中学生全員と教員に電子図書館専用IDが配布されるの、いいなと思います。学校で使っているGIGA端末からアクセスもできるようにしたら、朝読書や休み時間の読書の幅が広がりそうです。
「同時アクセス数制限がない読み放題コンテンツは595点」
ひの電子図書館で提供している約2,000点の電子書籍のうち、子ども向けの電子書籍は約900点で、これには同時アクセス数制限がない読み放題コンテンツ595点が含まれるそうです。
「同時アクセス数制限がない読み放題コンテンツ」があることで、1クラス全員が同時に同じ本を読んだりすることができるようになります。学校の図書室にある本だとこれができないので、読書教育の支援になるサービスになると思いました。
読めるようになる本のタイトルが、ひの電子図書館のサイトで公開されていました。人気シリーズをクラスメイトと一緒に読んで、本を読む楽しさを知ってくれる子が出てくるかもしれません。
子どもの学習に役立つ外部資料を提供
農林水産省の「こども向け学習コンテンツ」や、株式会社Gakkenの「学研まんがひみつ文庫」など、インターネット上で公開されている、子どもの学習に役立つ資料を提供するそうです。これが公共図書館の電子図書館としては全国初だそうです。
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GIGA端末で使える電子書籍の読み放題サービスとしては、少しだけお手伝いをしたことがあるポプラ社のYomokka!などがありますが、こうして公共の電子図書館でも同様にサービスが提供されれば、日野市立の小中学校を卒業した後にも電子図書館を利用することができるのでいいなと思いました。
日野市の小学校・中学校でどんなふうに電子図書館の活用を授業のなかでするのか、授業を参観する機会ができたらいいなと思います。
(為田)