教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

Adobe Education Forum 2018 イベントレポート No.5 (2018年7月23日)

 2018年7月23日に東京大学 伊藤国際学術研究センターで開催された、Adobe Education Forum 2018に参加してきました。今回のフォーラムのテーマは、「AI時代を生きる力 ~企業が求める創造的な学校教育とは」でした。
 今回は、「創造的問題解決実践のフロントランナーたち」と題したプレゼンテーションをレポートします。その中から、2人のフロントランナーのプレゼンテーションを紹介します。

Kids Creator’s Studio 第1回修了生 菅野晄さん(小6)

  • 小学校2年生からプログラミングを始めた。
  • Kids Creator's Studioで、「これからは人の役に立つアプリを作りたい」と思った。半年間100時間、プログラミングとデザインのレクチャーを受けて、自作のiPhoneアプリを開発。
  • Swiftで写刺繍というアプリを作っている。
    • 誰でも簡単に刺繍の図案を作れるアプリ。
    • おばあちゃんが作っている刺繍。刺繍でいちばん難しいのは図案を作ること。本などから図案を探さなくてはいけない。図案をイチからオリジナルで作るのは難しい。
    • 刺繍は人気がない?オリジナルなデザインが簡単に図案にできれば、人気が出るかも。

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奈良県ココニワプロジェクト 第1期生 森川李奈さん(同志社女子大学2年)

  • クリエイティブクラウドを通して
    • 物事をクリエイティブに考える能力が身についた
  • アドビ製品に触れたきっかけ
    • 絵を描くのが好きで、色鉛筆から絵の具、絵の具からパソコンで描くデジタルイラストに夢中に。
    • 高校生のときに、シンボルマークや授業での課題にとりくむ。
    • LINEスタンプの制作もした。
    • 高校生の時に、ARアプリのコンテンツ制作に携わる
  • ならえば プロジェクト
  • 進路の変化、物事に対する考え方、将来へのヴィジョンにも、変化を与えてくれる。

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 プレゼンテーションを聴いて、まさに創造的問題解決を、デジタルの力を借りながらやっていると感じました。こうしたプレゼンテーションが、あとに続く児童生徒のロールモデルとなるのだろうと感じました。

(為田)