教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

授業で使えるかも?: 「もしもインターネットがなかったら…」→「もしもコンピュータがなかったら…」

「もしもインターネットがなかったら…」

 IIJがCMとして「もしもインターネットがなかったら…」というサイトを公開しています。7月6日現在で、「社内メールがなかったら」と「SNSがなかったら」という2つが公開されています。
http://www.iij.ad.jp/cm/ninja/www.iij.ad.jp

 まあ、どちらもおもしろおかしく描いていて、それなりに楽しめます。SNSの方はあんまり実感はないですけど、メールの方は本当にそうだなあ、と思ったりしますし。
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www.youtube.com

www.youtube.com

 授業の導入部のネタにいいかもしれないな、と思いました。もうメールが当たり前になり過ぎていて、かつての不便さを忘れています。
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 僕が新入社員として入社した会社は、メールを送った直後に電話をかけて、「いまメールを送りましたので見てください」的な連絡をしていたりしましたからね…。
 あっという間に便利になったな、と思います。

「もしもコンピュータがなかったら…」

 この「もしもインターネットがなかったら…」からスタートして、「もしもコンピュータがなかったら…」というのも、考えてみるといいなと思いました。最近は、キーボード入力のスピードが落ちている、という話も聞きますが、例えばExcelを使うことで計算処理や試算などは本当に便利になったと思います。また、文章を作成するのでも、ワードプロセッシングが普及して、推敲作業をきちんとするようになりました(原稿用紙で書かされていた頃は、書き直しが嫌だったので推敲などしなかったですから)。
 そう考えると、やはり思考のプロセスが変わったことをうけて、「コンピュータがなかったらどうなるんだ…?」ということを考えたうえで、学校でどこまでコンピュータを使わせるのか。iPadタブレットで十分なのか、ということは考えるべきだと、このCMを見て改めて思いました。

 一緒に仕事をしている人たちで、思考が論理的だったり、生産性が高かったりする人は、コンピュータを操る能力も本当に高いように思います。ちょっとしたショートカットを知っている、ちょっとした関数を知っている、ちょっとマクロをいじれる、そうしたことで「仕事がしやすくなる」ということを知っている人が多いな、と思います。
 こうした、仕事の仕方を「ハックする」感覚と、“どんなふうにICTを使えるようになればいいのか”という問題意識は、つながっているべきだろうな、と感じます。

(為田)