2019年2月14日に、天童市立寺津小学校を訪問し、5年1組のプログラミングの授業を見学させていただきました。
今回の授業のテーマは、「自分でできることはないか考えよう(地球温暖化対策)」でした。黒板には、これまでにみんなで出してきたアイデアが貼ってありました。こうして「地球温暖化」という明確なテーマを設定して、そのためにテクノロジーで何ができるかを考えるようになっていました。
こうして課題を設定してプログラミングをすると、児童の持つ課題(アイデア)と解決方法(プログラミング)とを結びつけることができるのがいいと思います。こうすることで、課題解決型になるし、正解が一つでないけれど、方向性が定められている形で授業を進められると思いました。
今回の授業では、micro:bitの明るさのセンサーを使い、ある明るさより明るいときにLEDを消したり、ある明るさより暗いときにはLEDをつける、というプログラムを作りました。
最初に、19人の児童にiPadとタブレットPCを配ります。机の上に、iPadとタブレットPCが並びます。タブレットPCにはmicro:bitを接続して、ブラウザでMakeCodeエディターを開きます。
microbit.org
今回はiPadでロイロノート・スクールを開いて、資料箱に入っているmicro:bitについての説明を見ながら、タブレットPCでmicro:bitのプログラムを組むようにしていました。児童が一人ひとり、iPadをもっているので、自分のペースで説明を見ることができていました。
今回の授業のサポートには、ダブルインフィニティコーディネートの齋藤博美さんが入っていました。こうして、外部の方がプログラミングのスキルの部分を補って、先生をサポートしてくれるのは、非常にいい形だと思います。
最後に、プリントにふりかえりを書いて、ロイロノート・スクールで提出しました。プログラミングのふりかえりについては、「やったこと」を書く児童もいるし、「感想」を書く児童もいるし、「工夫したこと」を書く児童もいます。
このなかだと、僕は「工夫したこと」を発表してもらうのが好きです。「ああやって工夫すればいいのか」ということをクラス全体で共有できることは、プログラミングの授業のいいところだと思います。
速く終わる子がいたりする場合には、発展的な課題として、「教室の窓側から廊下側に行く途中で、光るようにするにはどうすればいいか?」とか、リアルな環境とテンプレートの数値設定との差異が出るようなストーリーがあるとおもしろいかもしれないと思いました。
思い通りのセンサーの働きになるかどうか、何度も何度も試行錯誤を繰り返して、デバッグ作業ができます。繰り返し、すばやく簡単に試行錯誤のサイクルを体感できるのは、プログラミングの非常にいいところだと思います。
「研修レポート」に続きます。
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(為田)