教育ICTリサーチ ブログ

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Wi-Fiの人体に対する影響について考える

 日本教育新聞で、「Wi-Fi電磁波で学力低下を懸念、市議ら意見交換会」という記事を読みました。
www.kyoiku-press.com

 記事中で、新宿区議会の9月議会の質疑の一部で「令和元年の全国学力テストの結果に基づき、電子黒板やプロジェクターなどの大型電子機器の整備率が1位の佐賀県は正答率が全国で43位だった一方、整備率最下位の秋田県は正答率が1位だった」という発言があったと書かれています。新宿区議会の会議録検索システムで該当する発言を探してみたのですが、見つからなかったです*1

 「令和元年の全国学力テストの結果に基づき、電子黒板やプロジェクターなどの大型電子機器の整備率が1位の佐賀県は正答率が全国で43位だった一方、整備率最下位の秋田県は正答率が1位だった」という発言から、「Wi-Fi電磁波で学力低下を懸念」というふうに因果関係を見出すのは問題だな、と思いますが、Wi-Fiを心配している人はいるだろうから、こうした発言も出てくるのだろうな、と思います。一方で、Wi-Fiをはじめ無線機器は日常生活にあふれているので、これをいい始めたら…と思わないではありません。と思っていたら、Twitter総務省のまとめと、Wi-Fiアライアンスが調査をまとめていることを知りました。こうした情報があることをきちんと知っていることは大事だな、と感じました。

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 こういう、「Wi-Fiって身体に悪いのでは?」とか「クラウドって安全なんですか?」という、今さら訊けない、プリミティブな質問への回答をまとめておきたいな、と思いました。(文部科学省がまとめておいていただけると大変ありがたいですね)

(為田)

*1:自治体の会議録、いろいろと検索してみると細かい内容などが討議されている様子がわかって、非常におもしろいと感じました。会議録検索システム、便利です