2025年10月8日にヒロック初等部 代々木校を訪問し、子どもたちの様子を一日参観させていただきました。今回は、STEAMの時間とクラス会議の様子をレポートします。
STEAM
STEAMの時間は、担当シェルパのブシャンによって英語で進められていました。授業の最初は「Review time」で、「Push」「Pull」「Shrink」「Twist」「Lean」「Bend」「Stretch」など、この日のテーマである「Deformation(=形を変えること)」に関わる英語表現を子どもたちに紹介していきます。

途中、よへいさんが粘土を持ってきて、「Deformation(=形を変えること)」に関わる英語の表現を粘土で実演してイメージを広げていく場面もありました。

「Deformation」に関わる表現を知った後で、「Building time」に移ります。子どもたちは低学年と中学年に分かれて、「伸ばす力(=Stretch)」を使って遠くまで矢を飛ばせる弓を、STEAM教育&プログラミングスクールであるSTEMONが提供している専用のブロックと輪ゴムで作ります。

先生の見本があるので、似た形の弓矢を作ろうとする子もいますが、まったく違うオリジナルな形で弓矢を作ろうとする子もいます。弓の形はもちろん、矢をどれくらいの長さにするのか、矢がまっすぐ弓から放たれるようにするためにどんな工夫をするのかなど、それぞれに工夫を重ねていきます。
矢を飛ばせる弓が作れたら、子どもたちは教室のあちこちで壁に向けて矢を飛ばしています。もっと速くもっと遠くへ飛ばせるように、と工夫を重ねていきます。子どもたちからは、「こうやったらもっと飛びそうじゃない?検証してみようよ」という言葉も聞かれました。こういう言葉が子どもたちが手を動かして試行錯誤をしている途中に出てくるのがとてもいいと思いました。

この日のSTEAMの時間では、子どもたちが自分たちで自由に発想して、試行錯誤する時間が長くとられていました。シェルパもすぐにアドバイスをするのではなくて、子どもたちの工夫の様子を見守って一緒に考えたり試行錯誤をしていたように思います。

クラス会議
STEAMの時間の後で、子どもたち全員で「クラス会議」が開かれました。クラス会議では、子どもたちが自分たちで話し合いたいことを出して話し合っています。
この日の議題は、「めんきょについてこまりごと」でした。話し合って、結論を出していくのは子どもたちで、なおさんは最小限のサポートで子どもたちが自分たちで話し合う場を見守っていました。なおさんはGoogleスプレッドシートをモニターに映して、みんなで話し合ったことを整理して記録していきます。
ヒロック初等部は異年齢で学ぶ場ですが、低学年の子もしっかりと挙手をして発言するし、その発言を高学年の子がしっかり受け止めたり、言葉が足りないときには補足してあげたり、みんなで話し合いを大事にしているという教室文化があると感じました。

ランチの時間までの30分間では、会議が終わらなかったので、いくつかの議題は夕方のCircle Timeへと持ち越しになりました。
この日のクラス会議は、なおさんが子どもたちのサポートをしていましたが、その様子を見ていたよへいさんは、Googleドキュメントに気づいたところなどを書き込んでいて、この後のランチタイムの間に、なおさんと共有してフィードバックをしていました。この即時性の高いフィードバックがあれば、すぐにでも変えられる言葉や行動があるなと思いました。
No.3に続きます。
(為田)