新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、政府が打ち出した小中高校や特別支援学校などの臨時休校が2020年3月2日から始まりました。休校の状況にあっても、ICTを活用することで教育活動などを継続している学校の実践を「休校×ICTでやれたこと」として紹介していきます。
今回は、多治見西高等学校附属中学校の小木曽賢吾 先生からいただいた実践で、「Zoom+ロイロノートで生徒と対話しながら遠隔授業」です。
Q1:どんなふうに使っているかを具体的に教えて下さい。
小木曽先生:多治見西高等学校附属中学校では、生徒が一人一台iPadを持っていますので、Zoomとロイロノート・スクールを使って生徒と対話しながら遠隔授業をしています。教室にいる先生がZoomを通じて授業を行います。生徒はノートに問題を解いて、写真を撮影してロイロノート・スクールで提出します。全校生徒135人を対象に平日午前の3時間・5教科の遠隔授業を行うことにしています。保護者連絡には、Classiを利用しています。
Q2:「もっとこうであればよかった」ということがもしあれば教えて下さい。
小木曽先生:比較的順調に進んでいますので、特に問題ありません。ロイロノートを導入して5年、一人一台iPadを始めて4年の積み重ねが生徒たちにも教員にもあったので、今回の実践がスムーズに進んでいると思います。
小木曽先生が言うように、日々の積み重ねが、今回の実践を支えていると思います。ロイロノート・スクールを活用している様子がYouTubeで見ることができます。
www.youtube.com
まとめ
多治見西高等学校附属中学校がiPadを活用して遠隔授業を行っている様子は、多くのテレビ局や新聞社で取り上げられています。Webにて見られるものをリンクしておきます。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200306-00015718-cbcv-l21headlines.yahoo.co.jp
https://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/20200305/3080003361.htmlwww3.nhk.or.jp
多治見西高等学校附属中学校は、休校が決まってから遠隔授業を始めたそうです。ICT担当の小木曽先生が、これまでに何度かツールを利用したことがあっただけで、「感染者が拡大していく中でいずれ本校でも休校措置が取られるのではないかと思い、2月下旬頃から万が一のことを考えて遠隔授業の準備を進めていた」そうです。そこから、遠隔授業ができるところまで学校として浸透させたことがすごいと思います。
普段から一人1台のiPadを活用した授業を行っていたところに、遠隔授業も今回活用が進んだことで、遠隔授業の良いところ・不足しているところと、学校/教室で学ぶ授業の良いところ・不足しているところが今後検討されていくことで、より良い学びの場になっていくのだろうと感じます。
小木曽先生、どうもありがとうございました。
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実践紹介と共に、「もっとこうであればよかった」も合わせてまとめておけば、GIGAスクール構想後の学校に役立つ知見になると思います。引き続き、フォームからの投稿を受け付けていますので、どうぞよろしくお願いします!
(為田)