茂木敏充外務大臣が2020年8月28日の記者会見において、ジャパンタイムスの記者の方からの日本語での質問にあえて英語で聞き返すという出来事がありました。また、やり取りの最後に「お分かりいただけましたか。日本語、分かっていただけましたか。」と相手の日本語能力を貶めるような確認をするという出来事がありました。
日本の移民文化・移民事情を伝えるウェブマガジン「ニッポン複雑紀行」編集長である、望月優大さんが書かれている記事のなかで、この記者会見の動画を見ることができました。記事中でも触れられているように、2分15秒くらいからです(再生ボタンをおしたらその時点から始まります)。
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望月さんの記事も合わせて読んでみてもいいのではないかと思います。
ヤフーに記事を書きました。茂木外務大臣が日本語の質問にあえて英語で返し、「日本語わかっていただけましたか」と高圧的なやり取りをする元となった記者からの質問とは何だったのか。なぜ大臣はその質問にストレートに答えず、侮辱的な振る舞いではぐらかしたのか。https://t.co/K72N24eN2A
— 望月優大 (@hirokim21) September 1, 2020
また、異文化コミュニケーションと人事管理コンサルティング事業を行っている実業家・経営コンサルタントである、ジャパン・インターカルチュラル・コンサルティングのロッシェル・カップさんのコメントなども合わせて紹介してみてもいいかもしれません。
日本語で話されたら、日本語で答えて下さい。それは努力して日本語を身に付けて日本語を使っている外国人の望みです。
— ロッシェル・カップ (@JICRochelle) August 30, 2020
同様に、私は日本人から英語で話しかけたら、英語で答えます。その方の英語を使う努力への敬意です。
これは重要な礼儀だと思います。 https://t.co/s6iQM2kxBL
現在起こっている出来事、直近のニュースを教材として取り入れられることも、ICTを活用する大きなメリットのひとつです。実際に教室のなかでこの動画を見て、ディスカッションをしてみたいと思いました。英語という外国語を学んでいる立場として生徒たちはどうこの動画を見るのか。グローバル社会でのコミュニケーションの仕方として自分だったらどう感じるのか、ということを考える機会にしてほしいと思います。
(為田)