2021年2月5日に放送されたタモリ倶楽部が、「祝『高校地理』必修化記念!しいたげられた地理教師たちの逆襲」でした。録画しておいたものを見たのですが、現役の地理の先生がGoogle Earthを使ってされた授業がとてもおもしろく、自分でもGoogle Earthを使って追いかけてみました。
最初に、八幡製鉄所をGoogle Earthで見てみます。色がすごいのです。まず、赤くなっているところが鉄鉱石。錆の色が上空からでもこんなに見えることに驚きます。あと特徴的なのは灰色から黒色に見えるところ。これは石炭。そして、白が石灰石だそうです。これらが製鉄には必要な資源であるということがわかります。
続いて、川崎の扇島のところも見ます。ここは首都高速湾岸線でときどき通るので、工場の様子を車からときどき見ることがありますが、やはり大きい…。そして、石炭、鉄鉱石、石灰石、色でこんなにわかるのですね…。
これらを海外から輸入するので、海沿いに工場が立地しているのですが、輸入したそれぞれの資源を運んでいる船も写っています。
番組で紹介された名前を忘れてしまったのですが、キーワード「鉄鉱石 輸入 船」で検索してみたら、商船三井のサイトで「ドライバルク船」が紹介されていました。こういうのも合わせて学ぶとおもしろそうだと思いました。
www.mol.co.jp
さらに、「鉄鉱石はどこから輸入しているのか?」と先生が問いかけます。鉄鉱石は輸入100%。第1位はオーストラリアです。
www.cjc.or.jp
番組のなかでオーストラリアのどこが取り上げられていたかは忘れてしまったのですが、オーストラリアの大地が赤いことはGoogle Earthでもよくわかります。「オーストラリア 鉄鉱石 輸出港」で調べてみるとトップに出てきたのは、「ポートヘッドランド」でしたので、検索して行ってみました。赤い。鉄鉱石の赤です。
拡大して見てみると、バルク船がたくさん写っています。ああ、ここから輸出していくのだな、ということまでがわかる。
知識として「オーストラリアから鉄鉱石を輸入して、製鉄している」ということを知っているのと、こうしてGoogle Earthを見て「鉄鉱石、赤い!」「バルク船、写ってる!」とそこに知識の肉付けをしていくのは全然違うな、と感じました。
テレビ番組のなかで見てさえ思うので、これを地理の授業で先生に説明されながら見たら、本当におもしろいのではないかな、と思いました。地理だけではなく、地政学的な見方を入れれば、歴史の授業とも組み合わせられそうです。
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地理好きな人たちのつぶやきがすごかった…。Togetterでまとめて見ることができます。こちらもおもしろいです。
(為田)