2021年10月30日にオンラインで開催された、熊本大学教職大学院情報教育研修会10月例会「一人1台のルールをどう作るか」に、さとえ学園小学校の山中昭岳 先生、熊本市教育委員会の前田康裕 先生と登壇させていただきました。
研修会では、6月に発売した『一人1台のルール』で紹介した、さとえ学園小学校の「さとえ式レベルアップルール」について、山中先生からご説明をいただきました。そのあとで、僕は学校外部の人として、「さとえ学園小学校が作ったルールの何がすごいのか」について紹介をさせていただきました。
どんなルールを作るのかや、保護者をどう巻き込んでいくのか、ということについては、山中先生の当事者としての説明以外に、「こんな事例もあります」という事例として、戸田市立新曽小学校での6年生のルール作りの授業と、横浜市立勝田小学校でのPTAによるICT支援を紹介しました。
後半では、ブレイクアウトルームに分かれて、そこで出た意見・感想・コメント・質問などGoogleスライドで共有する形で、パネルディスカッションを行いました。
前田先生が、「さとえ学園小学校の事例(=具体)を聴いて、それを抽象化して自分の学校や地域にどのように持ち帰れるかを考えましょう」とおっしゃっていましたが、本当にそのとおりで、さとえ学園小学校のルールと同じものを作ればいいのではなく、それぞれの学校でどんなルールを作ればいいのか、どんなことを子どもたちにできるようになってほしいのか、を考える機会になればと思いました。
さとえ学園小学校では、「iPadは、かしこくなるための道具」ということをスローガンにしていますが、このスローガンが子どもたちにも、先生方にも、保護者にも指針になっていると感じています。
たくさんの先生方のコメントを聴くことができて、改めて僕もとても勉強になりました。この研修会が、それぞれの学校での一人1台のルールを作る、そのきっかけになればいいな、と思いました。
(為田)