プログラミングの授業を小学校でさせてもらうときには、アイロボットのプログラミングロボットRootを教材として使っています(オフィスに20台Rootがいつもスタンバっていて、小学校へ貸し出して授業をしています)。
Rootをプログラムするときには、iRobot Codingのサイトへアクセスしてやっています。iPadにアプリでiRobot Codingをインストールしているのですが、先週、アプリのアップデートの通知が出て、名前が「SAM Root」になることを知りました。
お、授業でよく使っているiRobot Codingが変わるらしいです。アプリもだし、ブラウザの方でも変わるようです。新しい名前は「SAM Root」ですって。新しくいろいろできるっぽい。今の忙しさを抜けたら使ってみようと思います。 pic.twitter.com/bDJSLxiBRt
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) May 14, 2025
iRobot Codingのサイトにアクセスしてみても、「ドメイン、引っ越すよ」というメッセージが画面上部に出ていました。新しいドメインへのリンクをクリックしてみると、新しく「SAM Labs」というロゴが表示されているサイトにアクセスできました。
「Learn to code with Root!」と書いてあって、画面にはRootを使って学べるコンテンツがこれまでと同じように表示されています。僕は、Rootを使うことのいちばんの良さは、プログラミングの授業の最初の敷居を下げることだと思っているので、その授業がこれまでと同じようにできるのかを確認してみたいと思います。
「My Projects」のところで「+」マークをクリックして新しいプロジェクトを開いてみると、プログラムを作成するページが表示されます。
大まかなつくりはこれまでと変わっていませんが、画面上部にRoot本体とのbluetooth接続なのか画面上のシミュレーターで動かすのかを選ぶボタンができています。
それと、画面左下に「Undo」と「Redo」の矢印ボタンができました。これは授業でとても便利だと思います。プログラムのブロックをつなげてみて、実際に動かしてみて「あ、違う」となったときには、いろいろと試行錯誤してもらいたいのですが、そのときの子どもたちの敷居の高さが「Undo」があるかないかで全然違うと思っています。この機能が追加されたのはありがたいです。
それと、画面右側のシミュレーターの画面の下に「Scene」と「Device」のボタンができました。Rootが描かれたボタン「Device」ボタンをクリックするとカメラをRootにロックすることで、常に画面の中心にRootが写るように固定できるようになりました。
また、Rootにはスキャンセンサー機能があってマットに描いた線をトレースしたりできるrt1と、スキャンセンサー機能がないrt0があるのですが、この2種類のRootを切り替えることも「Device」ボタンからできるようになりました。
これから使う「SAM Labs」と「iRobot Coding」の画面を並べておきます。
僕が授業で子どもたちに使ってもらう範囲では、これまでどおりの授業が「SAM Labs」を使ってもできそうで安心しました。むしろ、Undo機能を考えるとやりやすくなりそうです。
アイロボット、本業の方でけっこう大変というニュースも見かけますが、プログラミング授業の教材として本当に便利だと思っていますので、引き続き使っていけるといいなと思っています。
今年度も、Rootを使った授業をたくさんさせていただければと思います。興味がある先生方、ぜひお声掛けいただければと思います。
(為田)