朝日新聞で読んだニュース「谷川俊太郎さん・片岡義男さん 電子書籍化、決断のワケ」。詩人の谷川俊太郎さん(85)と作家・写真家の片岡義男さん(77)が、既刊作品のほぼ全てを電子化することを決めたそうです。
国語の教科書でも登場する、谷川俊太郎さんの詩ですが、電子化されて作品のほぼすべてが読めるようになるのはいいな、と思いました。
「生理的に紙の本の全集が持つ、重たくて大げさなのが嫌い。本棚の一角を占拠して傲慢(ごうまん)な感じがする。詩はもっと軽い気持ちで楽しんでもらいたい」
…という、電子化しようと思うこの理由も、詩人らしくていいな、と思いました。電子化されることで、図書室の一角を占拠することもなくなりますので、教室に置いておく端末に入れておいて、自由に読んでもらうということもできるかもしれません。また、谷川さんが自分で朗読したデータもあるそうなので、これと合わせて国語の授業で使うことも可能かもしれません。
期待するのは、紙と電子版の両方で読者が詩を楽しむ未来だ。「デジタル時代だからこそ、手間のかかった造本や装丁の美しい詩集の魅力は高まっていく。一方でデータとして作品を未来の読者に残していきたい」。
紙と電子版の両方で詩を楽しむ未来が来るといいと思います。
また、片岡義男さんは、文章と写真とがコンパクトに両方読めるのがいい、という評価をしています。
――『コーヒーにドーナツ盤、黒いニットのタイ。』や『エルヴィスから始まった』など音楽にまつわる文章もたくさんお書きになっています。
ゆくゆくは作品に登場する曲の音源にリンクさせるなど、色々なことができそうです。まずはいくつかの音楽に触れている短編から始めてもいい。たくさんの可能性を秘めていますね。
文章と音楽が連動して楽しめるのは、マルチメディア(何だか懐かしい言葉…)の基本だと思いますので、新しい楽しみ方の提案になるのではないかと思いました。
◆ ◆ ◆
いろいろな形で作品に触れるきっかけが増えるのはいいことだと思っています。学校で使えるような形での配信になるといいですね。
http://www.asahi.com/articles/ASK1J7WX4K1JUCVL03G.html?ref=rsswww.asahi.com
(為田)