石井英真 先生監修、秋山貴俊 先生・長瀬拓也 先生 編著の『ゼロから学べるオンライン学習』をお送りいただきまして、読ませていただきました。ありがとうございます。
監修の石井先生による巻頭言に書かれていた文章が非常にいいと思いました。
かつても今も、どんな道具を使って書いたのかで、書いたもののよしあしを競うことはありません。
オンラインという技術も同じです。オンラインを使いこなせるかどうかが個々の学校や教師の教育活動の質を決めるわけではありません。しかし、このコロナ禍で、オンライン環境が標準装備されることは、パソコンで書くことが普及することで、研究活動の生産性が格段に上昇したように、学校教育の当たり前を変えて、学校という制度がもつ様々な昨日を増強する可能性があります。
特に、オンラインが増強するのは、学びの深さや授業の質というより、学習支援の手厚さという点ではないかと思います。本書のタイトルが「オンライン学習」であることは、そのような意味において理解される必要があります。(p.2)
この巻頭言を皮切りに、その後は、たくさんの先生方が実践してきたオンライン学習の方法や、その背景にある考え方を紹介してくださっています。コロナ禍で学校がどう変わっていけるのか、何を大切にすべきなのか、ということを知ることができるのではないかと思います。
(為田)